こんにちわ、リョウスケです。
現地時間7月26日に、大手航空機メーカー「ボーイング」が2017年第2四半期決算を発表しました。
ボーイングは、私自身の保有銘柄ですので、分析してみたいと思います。
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まずは、今回発表された全体の決算データを見てみます。
2016年2Qの売上が「24,755」に対して、2017年2Qの売上は「22,739」となっており、「8.1%」の減収となっております。
続いて、2016年2Qの利益が「-234」に対して、2017年2Qの利益は「1,761」となっており、見事に赤字から黒字へと挽回しています。
そして、「営業キャッシュフロー」は、2016年2Qが「3,190」に対して、2017年2Qが「4,950」となっており、「44.9%」の上昇しています。
これは、アナリストが予想していた「2,500」を大幅に上回っております。
また、ボーイングは通期の営業キャッシュフローの見通しを、「12,250」とし、これまでの「10,750」から引き上げました。
今回の決算では、減収だったものの、営業利益率が改善し、「利益」が大幅に増えるという結果になりました。
それでは、事業別の決算内容を見てみたいと思います。
ボーイングは、大きく分けて4つの事業に分類されます。
「Commercial Airplanes」は民間航空機事業です。
これは、2016年2Qが「31,855」に対して、2017年2Qが「30,018」となっており、「5.8%」の減収となっています。
「Boeing Military Aircraft」は軍事事業です。
これは、2016年2Qが「6,638」に対して、20172Qが「5,540」となっており、「16.6%」の減収となっております。
「Network & Space Systems」は、宇宙産業であるロケットの製造や衛星システムの構築の他、防衛システムや通信監視を行っている部門です。
これは、2016年2Qが「3,545」に対して、2017年2Qが「3,238」となっており、「8.7%」の減収となっています。
最後に「Global Services & Support」は、航空機のメンテナンスやエンジニアサポートを行っている部門です。
これは、2016年2Qが「4,947」に対して、2017年2Qが「4,640」となっています。
上記のとおり、「売上」ベースで見ると、全ての事業で売り上げが下がっています。
ただ、「営業利益」ベースで見ると、決算内容が全く変わってきます。
4つの事業のうち「Network & Space Systems」を除いた3つの事業が、営業利益を改善しています。特に主力の「Commercial Airplanes」は、「80」→「2,782」となっており、大幅に上昇しています。
今回の決算は、結果としてかなり良い決算となり、アナリストも「完璧な決算」とべた褒めしているようです。
その結果、決算発表後の株価も跳ね上がり、7%以上も上昇しました。
ただ、少し・・・というか、かなり気になるのが、売上が下がっているところは気になります。今回は、書きませんでしたが、販売台数も前年度に比べて下がっていますし。
今年に入って、「ボーイング」株は、S&P500指数を大幅にアウトパフォームしていますが、こういった販売台数減という情報は、一抹の不安を掻き立てられますね。
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