こんにちわ、リョウスケです。
今回は、先日発表されました、世界最大手のヘルスケア企業「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の2017年度第3四半期決算を分析してみたいと思います。
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まず、結論から言いますと、今回の決算はまあまあ良かったです。
2017年度3Q決算の売上高は、196億5000万ドルとなり、昨年度と比較すると10.3%の増収となりました。
これは、新しい抗がん剤の売り上げが好調だったことと、今年買収したスイスの製薬会社「アクテリオン」が売り上げを底上げしました。
また、純利益は、37億6400万ドルとなり、前年度と比較すると-11.9%の減益となりました。純利益は大きく下げましたが、これは、前述の「アクテリオン」の買収費用の捻出で活用されたからのようです。
1株利益は、予想が1.80ドルに対して、1.90ドルとなり、予想を上回りました。
そして、通期予想を、売上高761億ドル~765億ドル、1株利益7.25ドル~7.30ドルへと上方修正しました。
こうしてみると、減益とはいえ、まあまあ良い決算だったように思えますね。
続いて、ジョンソン・エンド・ジョンソンの売上を事業別に見てみたいと思います。
以下は、今回発表された決算データです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、大きく分けると、
「一般消費者向け製品(Consumer)」
「医療品(Pharmaceutical)」
「医療機器(Medical Devices)」
といった3つの事業に分かれております。
まず、「一般消費者向け製品(Consumer)」を見ますと、3,356ドルとなり、前年度と比較すると2.9%の増収となりました。米国国内の比率は38.2%、海外比率は61.8%となっており、この事業は、海外比率が非常に高いです。
続いて、「医療品(Pharmaceutical)」を見ますと、9,695ドルとなり、前年度と比較すると、15.4%の増収となりました。
米国国内の比率は59.9%、海外比率は40.1%となっております。
最後に、「医療機器(Medical Devices)」を見ますと、6,599ドルとなり、前年度と比較すると、7.1%の増益となりました。
米国国内の比率は48.3%、海外比率は51.7%となっております。
3つの事業全てで、増収を実現しておりますね。
ちなみに、全体の米国国内比率は52.3%、海外比率は47.7%となっており、売上の約半分を、海外で稼いでいるわけですね。さすがは、グローバル企業です。
今回の2017年度第3四半期決算は、増収減益という結果になりましたが、内容としてはまあまあ良い内容でした。
最近行われた買収も、売上につながる良い結果につながっておりますし、今後も期待できそうです。
先進国では、人口減が進みつつありますが、世界的には、新興国を中心に、人口が増え
続けています。これから更にグローバル化が進むことを考えると、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように、収益性の高いブランド力を持ち、世界的に売上を延ばしているグローバル企業は、今後も成長が見込めます。
しかも、連続配当50年を超える「配当王」ですので、保有しているだけで安定したインカムゲインを貰えるというメリットまでついてきます。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのような、今後も成長が見込め、連続増配、高配当企業は、半永久に保有できる黄金銘柄かもしれませんね。
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