こんにちわ、リョウスケです。
今回は、世界最大手のICT企業「マイクロソフト(MSFT)」の2018年度第1四半期決算を分析してみたいと思います。
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結論から申し上げますと、今回の決算は非常に良かったです。
売上高は、「24,538(245億3800万ドル)」となり、前年度と比較すると11.9%の増収となりました。また、アナリスト予想は、235億7千万ドルだったので、予想を上回る結果となっております。
そして、純利益は、「6,576(65億7600万ドル)」となり、前年度と比較すると16.0%の増益となりました。また、1株利益は、0.84ドルとなり、アナリスト予想の0.72ドルを上回る結果となりました。
このように、増収増益、かつ予想を上回る結果となり、市場は好感しております。
続いて、マイクロソフトの決算を事業別に見てみたいと思います。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
マイクロソフトは、大きく分けて、「Productivity and Business Processes」「Intelligent Cloud」「More Personal Computing」の3つの事業で構成されています。
「Productivity and Business Processes」は、「Office」製品や、「Dynamics CRM Online」の開発・販売を行っています。
こちらの部門は、「8,238」となっており、前年度比「27.99%」の増収となっています。
「Intelligent Cloud」は、「Windows Server」「SQL Server」「System Center」「Azure」「Enterprise Services」などのパブリック、プライベート、ハイブリッドのサーバ製品の開発・販売を行っています。
こちらの部門は、「6,922」となっており、前年度比「13.9%」の増収となっています。
ちなみに、サーバー製品、クラウドプラットフォームの売り上げは17%増で、「Azure」はなんと90%増となっています。
「Azure」は、アマゾンの「AWS」に次ぐ、シェアを占めており、今後も期待できそうです。
「More Personal Computing」は、「Windows」OSのライセンス収入、「Surface」や携帯端末などのデバイス類、「Xbox」などのゲーミング製品、開発を行っています。
こちらの部門は、「9,378」となっており、前年度比「-0.002%」の減収となっています。
マイクロソフトは、3つの事業で、均等に売上をあげております。
そういう意味では、「アルファベット(グーグル)」や「Facebook」、「アップル」のように、特定の事業が集中して収益を得ているわけではなく、非常に多角的な経営をしておりますね。
上記のとおり、マイクロソフトの今回の決算は非常に良いものとなりました。
私たちは、自宅でも職場でもパソコンを利用する際、マイクロソフトの提供しているOS「Windows」を利用して、「Word」「Excel」「PowerPoint」といったソフトウェアを使って作業を行います。
そういう意味では、マイクロソフトの提供しているプラットフォームを利用せずに、生活することは、非常に困難ですからね。
また、近年のICTビジネスでは、クラウドサービスの需要が非常に高まっており、なかでも、アマゾンの「AWS」がトップシェアを誇り、アマゾンの収益を大きく底上げしております。
そんなアマゾンの「AWS」の対抗馬となっているのが、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」です。今回の決算でも、大きく売り上げを伸ばしていましたし、今後も大きくシェアを伸ばしていくのではないかと思います。
私は、このマイクロソフトを成熟していて、今後大きな成長はしないと考えていましたが、最近、この考えは、間違っているような気がしてきました。
やっぱり、かつてのITの皇帝は、今も健在ですね。
いや、ほんとIBMに、マイクロソフトの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいわ・・・。
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