こんにちわ、リョウスケです。
「株式投資」では、様々な投資法があります。
「バリュー株投資」と「グロース株投資」。
「長期投資」と「短期投資」。
「海外株投資」と「日本株投資」。
等々・・。
これらの投資法は、どれが優れていて、どれが劣っているというわけではありませんが、共通して言えるのは、投資する企業(分野)が、多かれ少なかれ「将来成長が見込める」ものである必要があります。
例え、割安となっている銘柄に投資する「バリュー株」でも、将来的に成長を見込めない企業(分野)に投資すると、永久に株価が上昇せず、機会損失を被ってしまいますからね。
私が、日本株ではなく、米国株に投資しているのは、米国がこれからも、日本以上の「成長」をしていくと考えているからです。
そして、もしも自分が投資した「成長する企業(分野)」が、市場の想定を超えるような成長を実現した場合、大きなリターンを得ることができます。
しかし、どういった企業や分野が、将来成長を見込めるか、なんて、私達、個人投資家レベルでは、なかなか判断がつかず、この事が「株式投資」の敷居を引き上げてしまっているのかも知れませんね。
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では、どういったものが、今後「成長」をするかというと、例えば一つだけ挙げるとするなら「新興国」が挙げられます。
以下は、少し古い資料ですが、「先進国」と「新興国」のGDP成長率の推移です。
◆先進国と新興国のGDP成長率推移
上記グラフを見ますと、今後、先進国が「2.3%」の成長が予想されていますが、新興国は「5.3%」の成長が予想されています。
あくまで、予想ですが、新興国は、GDPベースで見ると、2倍以上のスピードで成長するとされているわけです。
GDPの成長に比例して、株価も上昇する、と考えるのが自然ですから、新興国に投資することで、リターンを得られると考えられます。
ただ、これまで新興国が、GDP成長率に合わせて、株価を高めていたかというと、そういうわけでもなく、新興国の「成長の罠」と説く著名な教授もいらっしゃいます。
新興国は、政治的リスクも高い上、官僚や企業の腐敗も多く、利益構造が確立し難いという問題点もありますからね。
とはいえ、シーゲル教授は、「新興国の成長の罠」を述べておりますが、新興国への投資を完全に批判しているわけではなく、推奨もしております。
実際、数十年後には、新興国が躍進して、世界の時価総額ランキングは変動するといわれていますからね。私個人としても、今後、新興国を中心に、人口ボーナスが出てくるように思えます。
ですので、これまでの「成長の罠」はそのまま当てはまらない気さえしますし、これからは、「分散投資」の観点でも、「新興国」には投資吟味があるかと思います。
そこで、今回は、「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」を紹介したいと思います。
「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」とは、新興国の株式で構成されたETFです。
以下は、VWOを構成比率の高いトップ10の企業一覧です。
◆VWO構成比率トップ10
Tencent Holdings Ltd. | 4.6% |
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. | 3.5% |
Naspers Ltd. | 1.8% |
China Construction Bank Corp. | 1.5% |
Industrial & Commercial Bank of China Ltd. | 1.2% |
China Mobile Ltd. | 1.1% |
Hon Hai Precision Industry Co. Ltd. | 1.0% |
Alibaba Group Holding Ltd. | 0.9% |
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. | 0.9% |
Itau Unibanco Holding SA | 0.9% |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 |
この中だと、私は「テンセント」と「ホンハイ」「アリババ」位しか知りません。
テンセントは、ゲーム関連で良く名前を聞きますし、ホンハイは、シャープ買収で、日本人には名が知れています。
そして、「アリババ」は、ネット通販業界で、勢いが凄まじく、先日の「独身の日」には、1日で2.8兆円売り上げたことでも、話題となりましたね。
続いて、以下はVWOを構成している国のトップ10の一覧です。
◆VWO組み入れ国トップ10
中国 | 31.1% |
台湾 | 14.9% |
インド | 11.4% |
ブラジル | 8.6% |
南アフリカ | 7.0% |
メキシコ | 3.9% |
タイ | 3.9% |
ロシア | 3.7% |
マレーシア | 3.3% |
インドネシア | 2.4% |
中国、台湾、インド、この3つの国だけで、50%を超えています。個人的には、中国やインドが、今も尚、新興国になるのか少し微妙ですが、今後、この二つの国が、時価総額で、米国を追い抜いて、世界一位、二位になると予想されていることから考えても、この「VWO」には投資吟味ありと思えます。
私は、これまで、「株式投資」をする上で、これまでの高パフォーマンスから「米国株」一本で良いと思っていましたが、最近は少し考えを改めています。
もちろん、米国株への投資は、これまで同様有効だとは思いますが、これから、今以上にグローバル化が進み、中国やインドなどの新興国が、世界経済の中でも大きな存在感を出してくると思われます。
そう考えると、新興国への投資は、これまでのような、GDP成長に市場が伴わないという「成長の罠」が当てはまらなくなるように思えます。
むしろ、米国や日本のような先進国への集中投資は、少しリスクを感じるようになりました。
ただ、新興国一本に集中投資というのは、危険過ぎますので、分散投資先の一つとして有効だと思います。
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