こんにちわ、リョウスケです。
今回は、世界最大の航空機メーカー「ボーイング(BA)」の2018年度第1・四半期の決算を考察してみたいと思います。
結論から言いますと、今回の決算は非常に良かったです。
以下は、決算データを画面キャプチャーしたものです。
まずは、「売上高」を見てみますと、233億8200万ドルとなっており、前年度と比較すると、6.4%の増収となりました。アナリスト予想の222億6000万ドルをクリアしております。
コア営業利益率は10.7%となり、前年度の8.5%から上昇しています。
続いて、「純利益」を見てみますと、24億7700万ドルとなっており、前年度と比較すると、57%の増益となりました。
また、1株利益は4.15ドルとなり、前年度の2.54ドルと比較すると、49%も上昇しています。
ちなみに、一時項目を除く1株利益は3.64ドルとなり、アナリスト予想平均の2.58ドルを上回りました。
そして、この日に発表されました、2018年度通年の見通しを、キャッシュフローが従来の約150億ドルから、150億-155億ドルへと情報修正しました。
また、通年のコア利益は、従来予想の13.80ドル-14.00ドルから、1株当たり14.30-14.50ドルへと情報修正しました。
このように、今回の決算は、増収増益となり、かつ、2018年通期の見通しを上方修正する決算となりました。
それでは、ボーイングの事業別売上を見てみたいと思います。
ボーイングは、大きく分けて「Commercial Airplanes」「Defense , Space & Security」「Global Services」の3つに分けられます。
「Commercial Airplanes」は民間航空機事業です。
今期の民間航空機事業の売上は「136億5200万ドル」となっており、前年度と比較すると「5.0%」の増収となりました。また、営業利益率も、前年度6.7%から、11.0%へと大きく改善されています。
販売台数も、184機となり、前年度を9%増加しました。
続いて「Defense , Space & Security」は、宇宙産業であるロケットの製造や衛星システムの構築の他、防衛システムや通信監視を行っている部門です。
この事業の売上は「57億6200万ドル」となり、前年度と比較すると「13.0%」の増収となっております。また、営業利益率も、前年度10.7%から11.3%へと改善されています。
最後に「Global Services」は、航空機のメンテナンスやエンジニアサポートを行っている部門です。
この事業の売上は「39億4300万ドル」となり、前年度と比較すると、6%の増収となっております。
ちなみに、ボーイングは比較的新しい同事業の売上高を、2027年までに500億ドルに引き上げることを目標としています。
こうして、事業別に見てみると、今回の決算は、全ての事業で増収を実現していますね。
<プロモーションドリンク>
私は、この「ボーイング」株を、トランプ大統領が当選した2016年末から、保有しているのですが、保有後順調に株価が上昇し、すでにダブルバガー(2倍株)を達成しています。
元々は、トランプ大統領が当選すると、世界の軍事的リスクが高まり、関連企業が大きく注目されるのではないか、という安易な発想でこの「ボーイング」に投資することにしたんですよね。
まあ、この発想が当たったのかというと、かなり微妙ですが、たった1年で株価は大きく上昇しました。
そもそも、私の投資方針は「長期投資」ですが、この「ボーイング」だけは、短中期的な保有を前提としており、配当を貰いながらゆっくり上がるのを待つつもりでした。
それが、2016年末以降、株価は2倍近く上昇し、これ以上の上昇余地は限られるので、そろそろ利益確定したいと、常々考えていたんですけど、今回の決算も非常に良かったですし、株価が2倍以上上昇したとは言え、様々な指標を見る限り、それほど割高になっているとも思えません。
ですので、この「ボーイング」株を、そのままホールドするのか、それとも売却して利益確定するのか、非常に迷います。
こういった短期的に急上昇した銘柄は、私の経験則だと、その後大きく下落してしまうんですけど、この銘柄は、それに当てはまっていません。実際、利益率が改善し、純利益が大きく上昇していますからね。
やっぱり、「株式投資」は、バイアンドホールド戦略の方が楽で良いですね。
株式投資は、「買い」よりも「売り」のほうが難しいと言いますが、本当にその通りだと思います。
特に、短期的に急上昇した銘柄の取扱説明書が欲しいです。
▼大変申し訳ございませんが「ポチッ」と応援していただけると嬉しいです。