こんにちわ、リョウスケです。
今回は、世界最大手のICT企業「マイクロソフト(MSFT)」の2018年度第4・四半期決算を考察してみたいと思います。
結論から申し上げますと、今回の決算は良かったです。
売上高は、「30,085(300億8500万ドル)」となり、前年度と比較すると17.49%の増収となりました。また、アナリスト予想は、292億1000万ドルだったので、予想を上回る結果となっております。
そして、純利益は、「8,873(88億7300万ドル)」となり、前年度と比較すると9.9%の増益となりました。また、特別項目を除く1株利益は、1.13ドルとなり、アナリスト予想の1.08ドルを上回る結果となりました。
このように、増収増益、かつアナリスト予想を上回る結果となりました。
続いて、マイクロソフトの決算を事業別に見てみたいと思います。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
◆マイクロソフトの事業別売上(2018年4月~6月期)
マイクロソフトは、大きく分けて、「Productivity and Business Processes」「Intelligent Cloud」「More Personal Computing」の3つの事業で構成されています。
「Productivity and Business Processes」は、「Office」製品や、「Dynamics CRM Online」の開発・販売を行っています。
こちらの部門は、「9,668(96億6800万ドル)」となっており、前年度比「+13.10%」の増収となっています。
今期は(も)、クラウド型業務ソフトの「ダイナミック365」の業績が好調で、その売上高は、前年度比+61%増加しました。
「Intelligent Cloud」は、「Windows Server」「SQL Server」「System Center」「Azure」「Enterprise Services」などのパブリック、プライベート、ハイブリッドのサーバ製品の開発・販売を行っています。
こちらの部門は、「9,606(96億600万ドル)」となっており、前年度比「22.8%」の増収となっています。
ちなみに、この事業の売上に含まれるクラウドサービスの「Azure」は、なんと89%の増収となっています。
最近は、この「Azure」や、アマゾンの「Amazon・Web・Service(AWS)」といったクラウドサービスの需要が非常に高まっており、マイクロソフトは、順調にシェアを伸ばしております。
クラウドサービスの世界的なシェアは、アマゾンの「AWS」に次いで、2位となっており、調査会社のレポートによると全世界のクラウド市場の16%のシェアを握っているようです。
今期も「Azure」は89%の成長を実現し、アマゾンのAWSを猛追しており、今のマイクロソフトの勢いは、このAzureが支えていると言っても過言ではありません。
「More Personal Computing」は、「Windows」OSのライセンス収入、「Surface」や携帯端末などのデバイス類、「Xbox」などのゲーミング製品、開発を行っています。
こちらの部門は、「9,235(92億3500万ドル)」となっており、前年度比「+17.06%」の増収となっています。
このように3つの事業全てで、増収を実現しています。
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上記のとおり、マイクロソフトの今回の決算は、増収増益を実現し、予想も上回る良いものとなりました。
現在、旬となっている「フェイスブック」や「アルファベット(Google)」、「アップル」といったハイテク企業は、収入源が偏っている傾向があり、例えば、フェイスブックや、アルファベットは広告収入に偏っていますし、アップルは、「iPhone」の売上に偏っています。
しかし、マイクロソフトは、3つの事業で、均等に売上をあげており、非常に多角的な経営をしておりますね。
さらに、クラウド型業務ソフト「オフィス365」やクラウドサービス「Azure」、ビジネス向け交流サイト「LinkedIn」などのヒット商品(サービス)が生まれ、新しいビジネスも軌道に乗っています。
昔から存在する事業でもしっかりと収益を得ながら、クラウドサービスといった新しいソリューションでも収益を得ることのできているのは、マイクロソフトの強みですね。
世の中のニーズを、事業に取り込むのが非常に上手いんでしょうね。
今後は、人工知能や量子コンピューターのニーズが高まっていくと思いますが、これらも上手く取り込めそうな予感がします。
私は、ICTのエンジニアとして、クラウドサービスの提案をしますが、この「Azure」を提案する機会が多くなっています。あくまで感覚的なものですが、「AWS」よりも「Azure」の方が勢いがあるように感じます。
そして、私たちが「パソコン」を操作する際には、この「マイクロソフト」の製品やサービス無しで利用することは難しいです。
自宅でも職場でもパソコンを利用する際、マイクロソフトの提供しているOSを使っていますし、「Word」「Excel」「PowerPoint」といったソフトウェアを使って作業を行いますからね。
「パソコン」が、私たちの生活になくてはならないものである以上、「マイクロソフト」の製品やサービスもなくてはならないもの、と言えます。
言い換えると、私たちは、マイクロソフトのサービスをこれからも使い続けなくてならず、マイクロソフトは売上を獲得し続けることが出来るわけですね。
今後、「第四次産業革命」が勃興し、さらなる技術革新が起こり、世の中が変わっていくと思いますが、マイクロソフトに投資していれば、その革新と成長を「株主」に上手く還元してくれそうですね。
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