こんにちわ、リョウスケです。
今回は、世界最大手のハンバーガーチェーン店を運営している「マクドナルド(MCD)」の2018年度第2・四半期決算を考察してみたいと思います。
結論から言いますと、今回の決算は微妙でした。
以下は、今回発表された決算データです。
今期の売上高は、53億5390万ドルとなり、アナリスト予想の53億2000万ドルを上回る結果となりました。
ただ、前年度と比較すると、-12%の減収となっております。
続いて、「営業利益」を見ますと、22億6320万ドルとなり、前年度比で-1%の減益となっております。しかし、営業利益率は、42.25%となり、前年度の37.93%から上昇しています。
そして、「純利益」をみますと、14億96300万ドルとなり、前年度比で+13%の増益となっております。
また、特別項目を除いた「1株利益」は、1.99ドルとなり、アナリスト予想の1.92ドルを上回りました。
今回の決算は、マクドナルド全体で見ると、減収増益となり、売上、利益のアナリスト予想を上回る決算となりました。
ただ、主力である米既存店売上高は2.6%増にとどまり、アナリスト予想の2.96%を下回りました。
一方、世界主要市場(豪州、カナダ、フランス、ドイツ、英国)の既存店売上高の伸びは4.9%となり、アナリスト予想の3.94%を上回りました。
これが寄与する形で、世界既存店売上高は4%増となり、アナリスト予想の3.6%増を上回りました。
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今回は、「減収増益」という結果になりましたが、全体の売り上げ、利益は、アナリスト予想を超える決算となりました。
マクドナルドは、減収がずっと続いておりますが、これは、店舗の再フランチャイズ化を進めていたからです。
なぜ、フランチャイズ化を進めるかというと、その方が圧倒的に利益率が高いからで、実際、今期も前年度に比べて利益率が大幅に上昇していますからね。
ですので、問題ない・・・とは言いませんが、織り込み済みといって良いでしょう。
ただ、今期は、主要事業である米国の売り上げが、アナリストの予想を下回りました。
これは、他社との競争が激しい朝食メニューの売り上げが低迷したことが原因です。
このあたりが、今後どう影響を及ぼしてくるかチェックしておく必要がありますね。
ちなみに、今年に入ってからのマクドナルドの株価は低迷を続けており、市場平均が+4.5%上昇している中、マクドナルドは-9%下落しています。
ホルダーの方は、「こんなことならハイテク銘柄に乗り換えていれば良かったー」と後悔している方も多いかもしれませんね。
ただ、マクドナルドは、世界で最も有名な企業といっても良いくらい、ブランド力は巨大ですので、安定した収益を上げることができる企業です。そして、今後、世界的に人口が拡大していく中で、その恩恵を受けることが予想されます。
そういった意味でも、まだ成長の余地は大きいと思います。
しかも、連続増配年数が41年の「配当貴族」で、インカムゲインまで安定して貰えますので、キャピタルゲインとインカムゲインの両方の獲得を目指せる点も魅力ですね。
ちなみに、マクドナルドは、不況時にも強さを発揮する銘柄です。
リーマンショックの際は、「S&P500指数」が50%以上下がりましたが、この「マクドナルド」は、全体的な下げ相場の中、上昇し続けました。
ここ最近の株価は少し冴えませんが、配当を貰いながら、ゆっくりと株価が上昇することを待つことができます。
「果報は寝て待て。」
長期保有で、のんびりと持ち続けることができる数少ない企業だと思いますよ。
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