こんにちわ、リョウスケです。
「株式投資」で銘柄を選別する際、消費者が日々の生活に欠かせない製品やサービスを提供している企業を選べば、景気の動向に関係なく安定した収益を得ることができますので、株主も安心して保有することができますよね。
そういう意味では世界最大手のICT企業である「マイクロソフト」は、現代のようなICTが私達の生活に密着している時代では最も当てはまる企業だと思います。
今回は、そんな「マイクロソフト(MSFT)」が2019年度第4・四半期(4月~6月)の決算を発表しましたので考察してみたいと思います。
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マイクロソフトの今期の決算は良かったです。
2019年4Qの売上高は前年度比12%増の337億1700万ドルとなりました。また、アナリスト予想は、327億7000万ドルだったので、予想を上回る結果となりました。
そして、純利益は前年度比48.6%増の131億8700万ドルとなりました。また、特別項目を除く1株利益は、1.37ドルとなり、アナリスト予想の1.21ドルを上回る結果となりました。
上記のとおり、今期も増収増益を実現し、アナリスト予想を上回る結果となっています。
続いて、マイクロソフトの決算を事業別に見てみたいと思います。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
◆マイクロソフトの事業別売上(2019年4月~6月期)
マイクロソフトは、大きく分けて、「Productivity and Business Processes」「Intelligent Cloud」「More Personal Computing」の3つの事業で構成されています。
「Productivity and Business Processes」は、「Office」製品や、「Dynamics CRM Online」の開発・販売を行っています。
こちらの部門は前年度比14.2%増の110億4700万ドルとなり、アナリスト予想の107億1000万ドルを上回っています。
「Intelligent Cloud」は、「Windows Server」「SQL Server」「System Center」「Azure」「Enterprise Services」などのパブリック、プライベート、ハイブリッドのサーバ製品の開発・販売を行っています。
こちらの部門は前年度比18.58%増の113億9100万ドルとなりました。
この事業に含まれているクラウドコンピューティングサービス「Azure」は 64%増収となっています。ただ、伸びは前年同期の89%、前四半期の73%から鈍化しています。
まあ「成長が鈍化している。」と書くと悪い意味になりますが、そもそもこの「Azure」の売上はマイクロソフトの商品(サービス)の中でも非常に大きな金額となっており、額が上がれば上がるほど成長率を「パーセンテージ」で表すと少なくなってしまうので、ある意味仕方がないのかもしれませんね。
クラウドサービスの世界的なシェアは、アマゾンの「AWS」に次いで、「Azure」が2位となっております。私はICTの仕事をしておりますが、最近はAWSよりもAzureの方が勢いがあるようにも感じます。
「More Personal Computing」は、「Windows」OSのライセンス収入、「Surface」や携帯端末などのデバイス類、「Xbox」などのゲーミング製品、開発を行っています。
こちらの部門は前年度比4.3%増の112億7900万ドルとなっています。
このように3つの事業全てで、増収を実現しています。
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今回の決算も増収増益をしっかりと実現し、アナリスト予想を上回る結果となり、好決算と呼べる内容でした。
マイクロソフトを含めた米国のハイテク企業は現在難しい局面に直面していて、フェイスブックやグーグルは各国の規制強化の懸念がありますし、アマゾンはウォルマートやターゲットなどの小売業大手がオンライン販売を強化し、競争が激化していることから利益が損なわれていることが懸念されています。
またデジタル課税のあり方について各国が議論しはじめていることも、これらの企業には大きなリスクとなっています。そんな中、マイクロソフトには外的な要因として大きなリスクがないことは大きな強みのように思えます。
今は次世代技術として「クラウド」が注目されていますが、日経新聞の報道によると世界シェアはアマゾンを抜いて、マイクロソフトが首位となったくらい成長しています。
そして、今後は「人工知能」や「量子コンピューター」が実用化していく中で、マイクロソフトも大きな利益を得るのではないかと感じますね。
マイクロソフトは私たちの生活に必要不可欠な企業なので、本気で力を入れたらどの企業も太刀打ちできないくらい、先行者の優位性を保有しているように感じます。
マイクロソフトはかつて世界のビジネスの在り方を変えるほど大きな力を持っていましたが、ITバブル崩壊後長く低迷していました。しかし、その後復活して現在に至るわけですが、この低迷期がマイクロソフトの力を底上げしたように思えます。
マイクロソフトには今後も注目していきたいですね。
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