こんにちわ、リョウスケです。
今回はiPhoneの開発、販売を行っている「アップル(AAPL)」の2019年第3・四半期(4月~6月期) の決算を考察してみたいと思います。
<sponsored link>
まず、結論から申し上げますと今回の決算は良かったです。
今期のアップルの売上は538億900万ドル(前年度比+1.02%)で増収となり、アナリスト予想の533億9000万ドルを上回りました。
そして純利益は100億4400万ドル(前年度比-12.8%)で減益となりました。
また、1株当たりの利益は2.18ドルとなり、アナリスト予想の2.10ドルを上回りました。
このようにアップルの今回の決算は増収減益となりましたが、アナリスト予想を上回るものとなりました。
そして、今回の決算と同じく発表された第4・四半期(7月~9月)の売上高見通しは610億~640億ドルとなり、見通しの中間値はアナリスト予想の610億ドルを上回りました。
次回決算では新型iPhoneの需要とサービス部門の業績拡大が同社を成長軌道に戻すのに十分な力強さを見込んでいることを示しているようですね。
続いてそれぞれの製品群の売上の内訳を見てみたいと思います。
◆アップルの2019年3Qカテゴリー別売上
「iPhone」の売上は259億8600万ドル(前年度比-11.82%減)となりアナリスト予想の259億6000万ドルを上回りました。
続いて「Mac」の売上は58億2300万ドル(前年度比+10.68%増)となりました。
そして、「iPad」の売上は50億2300万ドル(前年度比+8.91%増)となりました。
そして、「Wearables, Home and Accessories」の売上を見てみます。この中には腕時計型端末アップルウォッチなどの売上が入っています。
今期の売上は55億2500万ドル(前年度比+48.0%増)と大幅な増収となりました。
最後に「Service」を見てみます。
この事業はアップルミュージックなどのサービス事業の売り上げとなっています。
今期の売上は114億5500万ドル(前年度比+12.6%増)と大幅な増収となりましたが、アナリスト予想の117億3000万ドルには届きませんでした。
今回の決算でクック最高経営責任者(CEO)は「4月~6月期としてはこれまでで最も良かった。過去最高となったサービス部門の売上高やウエアラブル端末の伸び加速、iPadやMacの好調、iPhoneの大幅な改善が寄与した」と説明しています。
米中貿易戦争によって懸念されていた中国での業績は-4%減の91億6000万ドルでしたが、前四半期決算(1月~3月)では-22%の減収でしたので大幅な改善となっています。
<sponsored link>
今回の決算では増収減益となりましたが、売上・利益ともにアナリスト予想を上回っていることや第4・四半期(7月~9月)の見通しが良かったことを受けて、決算発表後の時間外取引では最大で+3%株価が上昇しました。
iPhoneの売上は相変わらず伸び悩んでいますが、ウェアラブルやサービスが業績を拡大させていることを考えると、ハードウェア事業よりもサービス事業を主軸とした企業に生まれ変わっていこうとしているように見えます。
アップルは投資の神様「ウォーレン・バフェット」が投資をしていることで有名ですが、私はこの銘柄に投資することはできません。
以下は製品・サービス毎の売上をグラフにしたものです。
上記を見ると、アップルの売上は「iPhone」が全売上の半分近くを占めているんですよね。サービス事業やウェアラブル関連製品が伸びているといっても、それでもやはりiPhoneが事業の中心になっているわけです。
あとこれは個人的な見解ですが、アップルはアップルミュージックやアップルペイなどのサービス事業に力を入れていて、業績も拡大させているわけですが、iPhoneユーザー以外がこういったサービスを利用するのか非常に疑問です。
これらの分野は競争が激しく、多くの企業が参入しておりサービスも多様化していますので、iPhoneユーザー以外の人がわざわざ利用するのが想像しにくいんですよね。
ですので、アップルは結局「iPhone」を主軸とした事業を展開するしかできないように思える点がこの企業に投資できない理由です。
もちろん「iPhone」の利用者は一度使ってしまうと他の製品を利用しないほどリピート率が高いですが、成長性を考えるとマイクロソフトやアマゾン、グーグルなどと比べて見劣りしてしまいます。
米国企業には他にも素晴らしい銘柄がたくさんあるので、わざわざこの銘柄に投資する必要性は感じませんね。
▼大変申し訳ございませんが「ポチッ」と応援していただけると嬉しいです。
<sponsored link>