こんにちわ、リョウスケです。
株式投資をする上で注意すべきことはたくさんありますが、中でも「銘柄選定」は損益に大きく関わってくることなので、非常に重要であることは間違いありません。
ただ、この「銘柄選定」が株式投資の中で最も難しいものでもあります。
例えば「大型株」と「小型株」という括りなら、大きな成長は見込めないにしても堅実に利益を出している「大型株」を選ぶべきでしょうか。
それともまだ会社の規模は小さいが売上や利益の伸び代が大きく残っており、今後株価が大きく上昇する可能性がある「小型株」を選ぶべきなのでしょうか。
これらは、どちらかの手法が正しいというものではなくて、リターンとリスクの幅が違うというだけです。一般的に「大型株」の方がリスクが低い代わりにリターンも低く、「小型株」はリスクが大きい代わりにリターンが高くなり、どちらが自分に適した投資法であるかを考えるべきです。
実は、私が投資を始めたばかりの頃は、日本の新興市場の小型株ばかり投資していたんですよ。
日本の新興市場の小型株は、非常に値動きが激しいのですが、上昇相場に乗ると、大きく株価が上昇し、大きなリターンを得ることができました。しかし、その後のライブドアショックやリーマンショックによって、株価が大きく下落し、大きな損失を抱えてしまいました。
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では、私の経験のように、小型株が全然ダメなのかというと、もちろんそういうわけではありません。特に米国の小型株は、上昇相場においては、非常に強いパフォーマンスを発揮します。
以下は、リーマンショックによる暴落の底値を記録した2009年2月から現在までの大型株と小型株のパフォーマンスです。
◆米国の大型株と小型株のパフォーマンス
大型株は「バンガード・米国メガキャップETF(MGC)」と、小型株は「バンガード・米国スモールキャップETF(VB)」で比較しています。
S&P500指数が「+304.95%」上昇したのに対し、大型株(MGC)は「+288.81%」上昇し、小型株(VB)は「345.56%」となり、大型株よりも小型株の方がリターンが大きい傾向があります。
また、今回は、リーマンショックの後の相場を見ましたが、過去の上昇局面においては、概ね同じようなパフォーマンスとなっており、上昇局面においては市場平均を上回り、成熟な大型株よりも大きいリターンを得ることができます。
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それでは、いついかなる時も小型株は大型株よりも大きなリターンを得られるかというと、もちろんそういうわけではありません。
小型株は、下落相場では非常大きな下落を起こしてしまいます。
以下は、リーマンショック前の2008年9月からリーマンショックの底値となる2009年3月までの大型株と小型株の騰落率です。
◆大型株と小型株の騰落率(2008年9月~2009年9月)
この期間の騰落率は、S&P500指数が「-47.05%」となりますが、大型株が「-42.63%」、小型株が「-51.38%」となります。
このように、下落局面においては、小型株の方が大きく下がる傾向がありますので、針リスクハイリターンの傾向が強いということになります。
小型株は、ボラティリティが高く、リスクとリターンが高いということをしっかり理解した上で、こういった投資法が自分自身に適していると考えたのであれば、やってみる価値はあると思います。
ただ、「攻め時」と「引き際」を見誤ってしまうと、リターンが少なくなってしまいますし、下手すると大きな損失を抱えてしまいます。その為、投資初心者よりもある程度経験がある人が対象となる投資法であることは間違いありません。
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