こんにちわ、リョウスケです。
今回は画像処理半導体「GPU」の開発・販売をしている「NVIDIA(エヌビディア)」が2020年度第3・四半期決算(2019年8月~10月期)を発表しましたので、考察してみたいと思います。
今回のエヌビディアの決算は悪かったです。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
◆NVIDIA 2020年3Q決算データ
エヌビディアの今期の売上は30億1400万ドル(前年度比-5%)で減収となりました。また、アナリスト予想の29億2000万ドルを上回っています。
そして純利益は11億300万ドルとなっており、前年度比-4%の減益となりました。
また、一部項目を除く1株利益は1.78ドルとなっており、アナリスト予想の1.58ドルを上回りました。
この日、同じく発表された2020年度第4・四半期(11-1月期)の売上高の見通しは29億5000万ドルのプラスマイナス2%を見込むとしました。アナリストの予想は31億ドルでしたので中央値は下回っています。
このように前期同様減収減益となりましたが、アナリスト予想を上回る決算となりました。
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それでは、次に、「売上」の内訳を見てみたいと思います。
以下は、今回の決算で発表された売り上げを「プラットフォーム」毎に分類したものです。
◆プラットフォーム毎売上
エヌビディアの半導体は様々な用途で活用されていますが、中でも「ゲーム用途」での活用が主力となっており、全体の55.04%を占めています。
そんなゲーム用途での売上は、16億5900万ドルとなっており、前年度比-6%の減収となりました。
続いて「データセンター」を見てみます。
今期の売上は、7億2600万ドルで、前年度比-8%の減収となりました。
少し前まではクラウド市場のニーズ拡大を受けて、30%以上の成長を続けていましたが、最近は低迷しています。この辺はちょっと気になりますね。
今回も前年度比と比較すると、各セグメントで減収していますが、特にこれまでエヌビディアの成長を牽引していたゲーム事業とデータセンター事業が低迷しています。
なお、2020年第4・四半期(11月~1月)については低調な見通しを示しており、ゲーム用画像処理半導体(GPU)の需要回復が予想より鈍いことを示唆しています。
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今期の決算は、前年度と比較すると減収減益となりましたが、予想を上回る決算となりました。この結果を受けて、決算発表後の時間外取引では+1%上昇しています。
エヌビディアは、第四次産業革命における主力銘柄として注目されていましたが、ここ数期は冴えない決算が続いており、株価は大きく下げていましたが、ここ最近は株価が上昇しています。
以下は2019年1月から現在までのチャートです。
市場平均(S&P500指数)が+23.53%上昇しているのに対して、エヌビディアは+57.15%となっています。ちなみに、アマゾンは+16.82%、マイクロソフトは+45.7%の上昇です。
このように市場平均を大きく上回り、アマゾンやマイクロソフトなどの主要ハイテク銘柄を上回るパフォーマンスを出しています。
現在は株価も絶好調で企業の業績も悪くはありませんし、半導体業界はすでに低迷期を脱出したという意見もチラホラ聞きます。
ですので、今後は株価も上昇していく可能性もありますが、一方で世界経済減速の懸念はくすぶっていますし、もしも、何かしらのリスク要因が爆発するようなことになれば、大きく打撃を受けるのが半導体業界だと思うので、判断が難しいところだと思います。
私は、しばらくエヌビディアに投資するという選択肢はありませんが、さらに株価が下がるようなことがあれば、買い入れも考えたいと思います。
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