こんにちわ、リョウスケです。
今回はネット通販世界最大手の「アマゾン・ドット・コム(AMZN)」の2019年度第4・四半期(10月~12月期)の決算を考察したいと思います。
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アマゾンの今期の決算は良かったです。
アマゾンの今期の売上高は874億3700万ドル(前年度比+20.79%)の増収となり、アナリスト予想の859億7000万ドルを上回りました。
純利益は32億6800万ドル(前年度比+7.96%)の増益となりました。
また、1株利益は6.47ドルとなりアナリスト予想の4.05ドルを上回りました。
今期の決算は増収増益を実現し、アナリスト予想を上回る決算となりました。
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続いて、アマゾンの売上高をセグメント別に見てみたいと思います。
以下は、今回発表された決算データです。
決算データを見ますと、アマゾン全体の事業を「Online stores」「Physical stores」「Third-party seller services」「Subscription services 」「AWS」「Other」に分かれて記載されています。
「Online stores」は、ネット通販で得た収益です。
このセグメントの「売上」は456億5700万ドル(前年度比+15%増)となっています。
続いて「Physical stores」は、実店舗の収益です。
こちらの「売上」は43億6300万ドル(前年度比-1%減)となっています。
続いて「Third-party seller services」は、第三者販売サービス(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)による収益です。
こちらの「売上」は174億4600万ドル(前年度比+30%増)となっています。
続いて「Subscription services 」は、「Amazonプライム」の会員費などが含まれています。
こちらの「売上」は52億3500万ドル(前年度比+32%増)となっています。
さらに続いて「AWS」は、クラウドサービスの「Amazon Web Service」の収益です。
こちらの「売上」は99億5400万ドル(前年度比+34%増)となっています。
最後に「Other」は、広告収益やクレジットカード契約による収益です。
こちらの「売上」は47億8200万ドル(前年度比+41%増)となっています。
事業別の売上高を見てみると全ての事業で増収を実現しています。
ちなみに、アマゾンのセグメント別売上をグラフにすると、以下のようになります。
このようにアマゾンの事業の売上高を円グラフで表してみると、ネット通販業が全体の52%を占めています。ただ、利益率で換算すると非常に利益率が低く、数%程度となっています。まあ、薄利多売をビジネスモデルとする小売業やネット通販の利益率は低いですからね。
ただ、アマゾンが提供しているクラウドサービス「Amazon Web Service(AWS)」は上記グラフで売上比率を見ると「11%」程度に過ぎませんが、利益率は非常に高く「29.3%」となっています。
また、アマゾンの利益全体ではAWSが71.9%を占めており、アマゾンの収益を支えています。
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アマゾンの今期の決算を見てみると、増収増益を実現しアナリスト予想を上回り、好決算と言えるような内容ですね。決算発表後の時間外取引では+10%を超える程大幅に株価が上昇しています。
ここ最近のアマゾンの決算はがっかりすることが多かったので、安心した投資家も多いのではないでしょうか。
ただ、アマゾンをはじめとした巨大ICT企業「GAFA」を取り巻く環境は少しずつ厳しくなっており、各国がデジタル税の導入を検討したり、今後どうなるか予想しづらい部分もあります。
かつてITの分野で世界を席巻した「IBM」も今では低迷してしまいましたが、同じように「アマゾンエフェクト」と言われるほど、老舗業界をたたきつぶしてきたアマゾンも同じようなことが起こりうる、ということを認識しておかなければいけないでしょう。
とはいえ、アマゾンのビジネスが数年で陳腐化することはないと思いますが、競争の激しい「小売業」と「ICT」の分野に属しているだけに、ちょっとしたほころびのズレで奈落の底にまで落ちてしまうことはありえます。
私もアマゾンを少しだけ保有していますが、今新規で購入するつもりはありません。
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