こんにちわ、リョウスケです。
今回は検索エンジンでお馴染みの「グーグル」や動画投稿サービス最大手「Youtube」を傘下に持つ「アルファベット」の2020年第1・四半期(2020年1月から3月)の決算を考察したいと思います。
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今回のアルファベットの決算内容は良かったです。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
今期のアルファベットの売上高は411億5900万ドル(前年度比+13.2%)の増収となり、アナリスト予想の402億9000万ドルを上回りました。
そして、純利益は68億3600万ドル(前年度比+2.68%)の増益となりました。
しかし調整後の 1株利益は9.87ドルで、予想の10.99ドルを下回りました。
このように今回の決算では増収増益を実現し、利益は少し予想を下回りましたが、売上は大幅に予想を上回るものになりましたので、比較的良い決算と言えるでしょう。
ただ、同社は来期以降の業績予想を示しませんでした。
また、ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は、3月は厳しかったとの認識を発表資料で示しています。「四半期最初の2カ月は好調だったが、3月に入り広告収入が大きく鈍化した」とし、「長期的なビジネス機会への投資を継続すると同時に、ビジネス実行の効率性アップにいっそう重点を置いている」と説明しました。
今回のコロナ禍の影響を最も受けにくいICTサービスでも今後はどうなるか分かりませんね。
続いて、「アルファベット」の事業別に決算を見ていきたいと思います。
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以下は、今回の決算の事業別売上のデータを抜粋したものです。
「Google Search & other」が、Googleが検索エンジン等で稼いだ「広告費」になり、今期の売上は245億200万ドル(前年度比+8.7%)の増収となりました。
また、「Youtube ads」は、動画投稿サービスYoutubeに表示される「広告費」の収益で、今期の売上は40億3800万ドル(前年度比+33.48%)の増収となりました。
「Google Cloud」が、グーグルが提供しているクラウドサービスの収益で、こちらも初めて記載されています。今季のクラウドの収益は27億7700万ドル(前年度比+52.16%)の増収となりました。
また、「Google Other」がその他の収益となり、44億3500万ドル(前年度比+22.51%)の増収となりました。
全セグメントで増収を実現していますが、やはり検索エンジンでの広告収入が最も大きな収入となっていることが分かりますね。全世界で「Youtube」が見られていますが、それでも検索エンジンの広告収入の5分の1程度ですからね。
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今期のアルファベットの決算は増収増益を達成し、利益がアナリスト予想を下回ったものの、売上がアナリスト予想を上回り、そこそこ良い決算だと言えるでしょう。
実際、決算発表後の夜間取引では一時+5%以上上昇しています。
現在はコロナ禍の最中にありますが、個人的には世界中の人々が外出を控えているため、ネット検索や動画閲覧が増える為、グーグルやYoutubeの広告収入を増やすのではないかと期待していたのですが、なかなか難しいんですね。
これから本格的に人工知能やIotが本格的に稼働して第四次産業革命が勃興するといわれていますが、「将来が期待できる=株価が上昇する」というわけではないということを認識しておきましょう。
ただ、個人的な意見ですが、グーグルは巨大ICT企業の中でも比較的割安に放置されている企業ですし、グーグルのサービスがすぐに陳腐化するかというとそういうわけでもありませんし、人工知能などの分野でも先進性が非常に高いので、保有しておいても損はないと思っています。
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