こんにちわ、リョウスケです。
近年は資産運用も随分と幅が広がりやりやすくなっています。
特に株式投資を長年やっている人は、最近の「投資信託」が意外と良いものになっていると感じている人も多いのではないでしょうか?
かつては、手数料ばかり高いだけで大したリターンが得られない粗悪なものが多かったですが、最近は金融庁のテコ入れもあってか手数料が安く優良な投資信託も増えてきています。
また、「株式」や「外貨」といった大昔から資産家にとって馴染みのあるものだけでなく、最近は「クラウドファンディング」や「仮想通貨」といったこれまで存在しなかったようなものまで出てきました。
特に「仮想通貨」は2017年に暴騰したことで社会現象と言えるほど大きな注目を浴び、書籍店に専用コーナーができるほどでしたが、その後の仮想通貨不正流出事件をきっかけに暴落し、仮想通貨に投資していた人々は大きな損失を抱えるに至ってしまいました。
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このように日本で2017年に「仮想通貨」が大きな注目を集めましたが、韓国では日本以上に流行していました。特に20代、30代といった若年層でブームとなっており、20代の23%、30代の19%が仮想通貨に投資した経験があると答えています。
特に日本同様2017年には凄まじいことになっていて、同年1月の市場規模が300億円ほどだったのが、12月には5兆6千億円程まで成長しており、当時のコスダック(韓国のナスダック)市場の月平均取引額の80%超に達しました。
それだけ韓国で「仮想通貨」が注目されたというわけです。
ただ、「仮想通貨」はボラティリティも高く、ハイリスクハイリターンの金融商品なので、投資の中でも非常に難易度の高いものなのですが、それでも韓国人の若者が「仮想通貨」に夢中になるのには、理由があります。
以下の記事に詳しく書いていますので紹介したいと思います。
韓国では現在、300万人以上いると言われている仮想通貨投資者の60%が20代と30代だ。一攫千金を狙う若者たちと、「シードマネー(種銭)」で結婚準備やマイホーム購入のためのまとまった金を作ろうとする若い層が、仮想通貨市場に殺到したのだ。
史上最悪の失業率や所得格差の拡大によって経済的弱者に追い込まれた韓国の若者たちは、仮想通貨で人生逆転を夢見ている。
専門家たちは、韓国の青年層が仮想通貨に入れ込む背景として、①所得・貧富の格差など社会格差の拡大、②機会の不平等、③相対的剥奪感などを挙げ、若者たちの間に様々な社会的問題を解決するより現実から逃げようとする態度が広がっていると指摘する。
つまり、正常な方法でお金を稼ぐよりも、一攫千金を夢見る土壌が出来上がっているということだ。就職をあきらめて、お金と時間を仮想通貨につぎ込む若者たちを、韓国では「ビットコイン・ゾンビ」と呼び、大きな問題になっている。
仮想通貨市場が過熱し、これによる被害が社会問題化すると、韓国政府は仮想通貨取引を厳しく規制する案を速やかに検討すると公式に発表した。
これまでに文在寅政権が打ち出した規制案は、韓国内のICO(新規仮想通貨の公開)の全面禁止(海外のICOに対する韓国人の投資は可能)、取引実名制の導入、取引所に銀行が仮想口座を新規開設することの全面禁止などだ。
しかし、政府のこうした規制に対し、韓国の若者たちは怒りの声をあげている。大統領府の国民請願の掲示板には「政府はこれまで一度でも国民が未来を夢見ることを許してくれたことがあったか!」というタイトルで、仮想通貨規制に反対する請願を掲載し、20日間で20万人を超える賛成票を獲得した。
インターネットでは「総選挙の時に、与党や政府を懲らしめてやろう」というスローガンが、長期間、検索語の1位を記録した。今、韓国の若者の間では、いくら頑張っても親から受け継いだ地位を変えることはできない、自分の階層は変わらないという考えが支配的だ。
階層移動ができなくなった社会で、「仮想通貨だけが投資した分だけ稼ぐチャンスを得られる。公正に機会を与えてくれる」と、彼らは主張するのだ。
景気悪化による失業率が最悪の状況になっていることや、所得格差の拡大により、仮想通貨で一攫千金を目指す若者が増えているという記事です。
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さすがに「仮想通貨」のようなハイリスクハイリターンの金融商品に人生を賭けるのはやばすぎですよね。もはや人生を諦めているとしか思えません。
ただ、暴騰しているタイミングであれば、「人生を賭ける」と思ってし舞う気持ちも理解できなくもありません。
2017年の仮想通貨がとんでもない勢いで上昇していった際には、投資歴20年の私でも「ちょっとくらい投資してみようかな・・・」と思ってしまったくらいです(投資はしませんでしたが・・。)。
ちなみに、あるお笑い芸人さんは、全財産を仮想通貨の「NEM(ネム)」に投資した当時のことを、以下のように語っています。
「はじめは1万円くらい。遊べるお金を入れてみようという感じ」。
「あれれ、すぐに1.2倍に値上がり、じゃあ、10万円入れてみよう。あれ、2倍になったぞ。右肩上がりだったので、誰にも相談せず、ぶち込みました(苦笑)」
実際、このお笑い芸人さんは仮想通貨の暴騰にって1000万円を超える資産ができたそうです。ただ、仮想通貨は2018年の不正流出事件により暴落し、この人もほとんどの資産をなくしてしまいました。
それだけハイリスクハイリターンの金融商品ということなので、一攫千金を目指すにしてはリスクが高いということです。
もちろん、「仮想通貨」は「株式」や「通貨」「債券」などとは違ったベクトルで動いていますし、資産をあらゆる意味で分散させるのであれば、多少はポートフォリオに組み込んでおくのもアリだと思いますが、集中投資で全額放り込むようなことをする金融商品ではありません。
日本には「急がば回れ」という言葉があるとおり、堅実に仕事して、その一部をインデックスのようなリスクの低いモノに投資して、ゆっくりとお金持ちを目指すのが一番だと思いますよ。
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