本日の「日経新聞」にこんな記事が載ってました。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは12日、米銀大手ウェルズ・ファーゴの株式を一部売却したと発表した。米連邦準備理事会(FRB)の規制に対応したもので、ウェルズの不正営業問題とは関連がないとしている。
バークシャーは10~12日に約700万株を売却した。今後、およそ200万株を追加で売却する予定だ。バークシャーは2016年末にウェルズ株を10%保有していた。売却を経て持ち分は9.8%程度に低下する。
大手銀行のウェルズはバークシャーの他の投資先に融資をする関係にある。バークシャーの持ち分が基準の10%に達したことで、米金融当局は融資条件に影響を与えていないかどうかなどを調査していた。
バフェット氏の投資会社、米銀ウェルズ株の持ち分圧縮 :日本経済新聞
タイトルだけ見たら、すごくインパクトのあるニュースですよね。
「ウェルズ・ファーゴ」といえば、バフェットの超お気に入り銘柄です。
そんな「ウェルズ・ファーゴ」を売却!? は?
・・・と思ったら、FRBの規制に対応する為だったんですね。
米国では、銀行と非金融機関との関係性を制限しています。
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銀行に対しての影響力や支配力を調査するために、
株式保有率が「10%」を超える前に、
FRBに対して、通知・公表する必要があるようなんですね。
ちなみに、バフェットは、ウェルズ・ファーゴ株を
2016年以降購入しておりません。
では、なぜ、 株式保有比率が10%を超えたかというと、
毎年約1%強の「自社株買い」を実施しているからです。
◆ウェルズファーゴの発行株式数推移
そのため、バフェット(バークシャー)は、
ウェルズ・ファーゴの株式保有比率が10%を超えてしまったんですよね。
自社株買いを積極的に行っている会社は、
投資対象先として、最適です。
なんせ、極論を言えば、利益が平行線のままでも、
1株あたりの利益は増えて行きますからね。
それだけ、「株主還元」を重視していると考えられます。
バフェット同様、永久的に保有しようと考えていました。
しかし、半年前に発覚した不正事件で、
「ウェルズ・ファーゴ」が嫌いになったんですよね。
あの事件は、「銀行屋さん」として、絶対にやってはいけないもので、
投資先として、非常に優れていたものでも、
企業として嫌いになったものには、投資できないです。
あの事件さえなかったらな~、
なんて思う、今日このごろです。
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