こんにちわ、リョウスケです。
今回は、現地時間7月24日に発表された、「アルファベット(グーグル)」の2017年第2四半期決算発表を分析してみたいと思います。
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それでは、アルファベットの2017年2Qの業績を見てみたいと思います。
売上は、2016年2Qが21,500に対して、2017年2Qが26,010となっており、「20.9%」の増収となっています。
しかし、純利益は、2016年2Qが4,877に対して、2017年2Qが3,624となっており、「26.7%」の減益となりました。
「アルファベット」が減益となったのは、11四半期ぶりとのことです。
今回、減益となった原因は、EUからの制裁金27億ドルの計上が響いたようで、これはグーグルの検索エンジンを利用して、検索した際、自社の買い物サイトを目立つように表示した、とされたためです。
逆に言えば、この「制裁金」がなければ、かなりの増益になっていましたね。
続いて、売上の内訳を見てみたいと思います。
上記の「Google advertising revenues」が、Googleの稼いだ「広告費」になります。
そして、「Google other revenues」が、Googleが稼いだ「広告費以外」の収益です。
また、「Other Bets revenues」が、Google以外が稼いだ収益となります。
これらを元に、データを見てみると、「Google」の広告売上は、2016年2Qが「19,143」だったのに対して、2017年2Qは「22,672」となっており、「18.4%」の増収となっています。
また、「Google」の広告売上以外・・・つまり、クラウドサービスやその他成長分野は、2016年2Qが「2,172」に対して、2017年2Qは「3,090」となっており、「42.2%」の増収となっています。
そして、「Google」以外の企業として、2016年2Qが「185」だったのに対し、2017年2Qは「248」となっており、「34.0%」の増収となっています。
このように売上ベースで見ると、凄いスピードで成長しております。
特に、広告事業以外の新しい収益の柱が育ちつつあるのは、素晴らしいです。
最後に、以下は、グーグルの提供しているサービスの「広告」に関するデータです。
上記のとおり、グーグルの提供している「広告」へのクリックは、増えていっておりますが、広告の単価に関しては、減っていっております。
これは、今期だけではなく、この傾向がずうっと続いております。
これは、パソコンの広告よりも、スマホの広告の方が単価が安いこと、そしてスマホ利用者の増加していることが挙げられます。
現在のグーグルの広告事業としては、単価を下げながら、クリック数で稼ぐ傾向にあるようですね。
今回の決算発表を受けて、市場引け後のアルファベットの株価は下がりました。
これは、今回の決算がアナリスト予想を超えていたにも関わらず、さほど上回っていなかったという理由です。
アナリストの予想を超えているのに、株価が下がるというのは、「グロース株」ならではのものですね。まあ、それだけ期待されているってことなんでしょう。
今回の決算は、個人的にはかなり良い出来だと思いました。
今のところは、「広告事業」に特化した経営をしていますが、その他の成長事業も順調に伸びて言っているところを考えると、「AI革命」が本格化する頃には、さらに手の付けられないような企業になっている予感さえします。
ただ、今回は資料としてアップしませんでしたが、営業利益率が悪くなっているのは気になります。
とはいえ、グーグル社は営業利益率の悪化よりも、営業利益そのものの増加に重きをおいているので、想定内なんでしょう。
私は、これまで「グロース株」には、ほとんど手を出してきませんでしたが、このまま指をくわえて見ておくのも、期間損失のような気がします。
どうせ私の資産だし、少し投資してみようかな。
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