こんにちわ、リョウスケです。
好調だった2017年の株式相場は、2018年に入ってからは一転して、低迷し続けています。
特に、ディフェンシブ銘柄には、多大な影響が出ており、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
最近、米国株への投資を始めた人は、含み損を抱え始めており、「米国株なんてやるんじゃなかったー(泣)」なんて考えている人もいるかもしれませんね。
もしかすると、私の気のせいかもしれませんが、米国株をやっている人は、すでに、日本株での経験があるからなのか、それとも、著名な個人投資家の方の影響によるものなのか分かりませんが、ディフェンシブ銘柄への投資を中心に行っている人が多いので、現在のような相場では、大きな損失を出してしまいますよね。
ちなみに、私もディフェンシブ銘柄への投資を、全ポートフォリオの比率で考えると大きいので、そこそこ損失を出しております。
以下は、年初来の各指数のパフォーマンスをグラフにしたものです。
◆年初来の各指数と連動したETFのパフォーマンス
2018年の年初来のパフォーマンスを見ると、S&P500指数が「+1.8%」だったのに対して、ヘルスケアセクターと連動したETF(VHT)が「+1.2%」、生活必需品セクターと連動したETF(VDC)が「-11.15%」となっており、景気動向に左右されにくいと言われるディフェンシブ銘柄が、軒並み市場平均にアンダーアパフォームしています。
ちなみに、ハイテク企業や新興企業が上場しているナスダックの指数と連動したETF「QQQ」は、「+6.92%」のパフォーマンスが出ており、相変わらず強いです。
つまり、ここ最近は、ディフェンシブ銘柄のパフォーマンスが、非常に悪くなっているというわけです。
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「景気動向とか関係なく、安定的な収益を得ることができるはずなのに、なんでディフェンシブ銘柄ばっかり下がってんの?」「もしかして、ディフェンシブ銘柄って終わった?」って思うかもしれませんが、今のような相場は、ディフェンシブ銘柄のパフォーマンスが非常に出しにくい状況にあります。
これは、「米国の長期金利の利回り」と関係があります。
そもそも、株式は、債券に比べると、リスクが高く長期的なリターンが大きい、と考えられています。
そんな中、リスクが低いと言われている債券の利回りが高くなったらどうしますか?
株式資産を、債券に移行する人が出てくるのも自然ですよね。
今の相場は、そういう状況というわけです。
以下は、米国長期金利の利回りのチャートです。
◆米国長期金利(10年国債)利回り
2016年7月の長期金利の利回りが1.5%前後だったのに対して、2018年1月末あたりから急上昇しており、現時点では、約3%の利回りで運用することができるわけです。
そして、ディフェンシブ銘柄は、景気動向に左右されず安定的なリターンを得ることができる代わりに、ハイテク企業や新興企業のように、成長性が大きく期待できるというわけではないので、資金が流出してしまいやすくなるんですよね。
これが、最近のディフェンシブ銘柄の株価が低下している理由です。
そして、こういった長期金利の利回りが上昇している局面では、市場平均にアンダーパフォームする傾向があります。
ディフェンシブ銘柄は、良くも悪くも、景気動向に左右されないので、このことが、メリットにもなりえますし、デメリットにもなり得るというわけです。
このあたりを、どう捉えて、どう解釈するかが、投資家としての方向性の分かれ道になるかと思いますね。もちろん、何が正しくて、何が間違っているというわけではありません。
個人的には、株式投資は、市場に長く居続けることが、最終的に大きなメリットになると考えているので、「負けにくい投資」ができるディフェンシブ銘柄への投資はおすすめです。
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