こんにちわ、リョウスケです。
世界最大の小売業「ウォルマート・ストアーズ(WMT)」が2019年度第1・四半期決算を発表しましたので、考察してみたいと思います。
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まず、結論から言いますと、今回の決算は可もなく不可もなくでした。
以下は、今回、発表された決算データの一部を抜粋したものです。
◆2019年1Q決算概要
「売上」は、1227億ドルとなっており、前年度と比べると「4.4%」の増収となっております。
アナリスト予想の1205億ドルを上回っております。
そして、「1株利益」は、1.14ドルとなり、アナリスト予想の1.12ドルを上回りました。
続いて、今期の決算内容を「セグメント」毎に見ていきたいと思います。
「ウォルマート」では、「U.S(アメリカ国内)」と「International(アメリカ以外)」、「Sam's Club」の3つのセグメントに分かれています。
「Sam's Club」とは、米ウォルマートが1983年に設立した会員制 スーパーマーケットです。
ウォルマート創立者「サム・ウォルトン」にちなんで名づけたもので、2008年現在全米に4700万人の会員数を持ち、コストコ同様各地で店舗 展開しています(ウィキペディアより)。
まず、「U.S(アメリカ国内)」のデータを見てみます。
◆アメリカ国内の実績
アメリカ国内の売上は、777億ドルとなっており、前年度と比較すると「3.1%」の増収となっています。また、アナリスト予想と一致しました。
燃料費を除いた既存店舗の売上は、2.1%増えましたが、アナリスト予想の2.7%を下回りました。
また、今期のネット販売の売上高の伸び率は+33%となり、前期(2018年4Q)の+23%から上昇しています。前期は、ネット販売売上の成長が鈍ったせいで、散々売り込まれましたからね。株主も安心したのではないでしょうか。
「営業利益」は、39億ドルとなっており、前年度と比較すると「-0.1%」の減益となっています。
続いて、「International(アメリカ以外)」のデータを見てみます。
◆アメリカ以外の実績
「売上」は、303億ドルとなっており、前年度と比較すると、「+11.7%」の増収となっています。
そして「営業利益」は、13億ドルとなっており、前年度と比較すると、「+11.1%」の増益となっています。
最後に、「Sam's Club」のデータを見てみます。
◆Sam's Clubの実績
「売上」は、136億ドルとなっており、前年度と比較すると、「-2.7%」の減収となっています。
そして「営業利益」は、30億ドルとなっており、前年度と比較すると、「-18.5%」の減益となっています。
今回の決算では、アナリスト予想を上回る決算となりましたし、懸念されていたネット販売の成長が加速しましたが、値下げなどによる利益率の低下によって、決算直後の株価は下がりました。
ウォルマートといえば、現在、破竹の勢いで成長しているアマゾンドットコムと競合しており、かの「ウォーレン・バフェット」が「ウォルマート」を売却したのも、アマゾンの台頭による不確実性の高まりが原因という意見もあります。
実際、大きく売上を減少させておりましたが、アマゾンの驚異のある中、ここ最近は、ネット通販事業も大きく成長しており、ウォルマートの売上に貢献しております。
また、最近では、インド電子商取引大手フリップカートの株式77%を取得すると発表していますし、今後もネット通販事業に力を入れることが分かります。
世界最大の小売事業であると同時に、連続増配44年という株主還元意識が高いことから、非常に面白い銘柄だと思うのですが、やっぱり、アマゾンと大きく競合している点が気になりますね。
小売事業そのものが、今大きく変革している時期で、なおかつ規格外の成長を続けているアマゾンと競合しては、いくら今後のネット通販に期待できるとは言え、成長が限られるような気がしますね。
あくまで個人的意見ですが、「小売業」という点に絞るなら、アマゾン一択でいいような気がします。ただ、インカムゲインなども踏まえて考えるのであれば、投資妙味貼るように思えますね。
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