こんにちわ、リョウスケです。
株式投資の魅力として、「配当金」がありますが、アメリカ企業は、日本企業と比較すると、株主還元意識が高いとされています。
株式投資の世界では、連続増配年数が25年以上の銘柄を「配当貴族」、50年以上の銘柄を「配当王」と呼ばれているのですが、日本企業で、配当貴族となる企業は、「花王」一社のみです。
しかし、アメリカ企業では、こういった企業がゴロゴロ存在しています。
そして、日本企業に「配当王」と呼ばれる企業は存在していません。
このことからも、日本とアメリカでの「株主」に対する姿勢に大きな「差」があることをお分かりいただけるかと思います。
その背景には、アメリカでは、配当の減配や無配に陥ることは、経営者として失格の烙印を押されてしまい、なかなかこういった事態になりにくいことが関係しているようです。
もしかすると、企業の所有権が、日本では「従業員のもの」という意識が拭えませんが、アメリカでは「株主のもの」という意識が根底にあるからなのかもしれませんね。
今回は、こういった「連続増配企業」のメリットとデメリットを考察してみたいと思います。
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まず「連続増配企業」に投資する最大のメリットは、株主還元意識の高い企業に投資することと同義となるので、安定的に配当金を頂戴することができることです。
安定的に貰える配当金は、自身の今後の資産の推移を予測しやすい、というメリットにも繋がっていきます。
その予測に応じて、例えば「リタイア」を目指したり、高い買い物をしたり、自身のライフワークの計画を立てやすいというのは、大きなメリットです。
そして、さらに、保有しているだけで、配当金が上昇していくというメリットもあります。
例えば、運用資金が500万円で、配当利回りが3.0%以上の企業に投資すると、毎年約15万円の配当金をもらうことができます。
もし、この企業が、年率7%で増配して行った場合の配当金の推移は以下のとおりです。
◆(例)初年度15万円の配当を出している企業が年率7%増配した場合の配当推移
初年度15万円の配当金は、年率7%で成長していき、10年後には、27万円になります。
そして、20年後には、54万円になり、最後に30年後には106万円になります。
もし、30歳の時点で、高配当の連続増配銘柄に投資していれば、60歳の時点で106万円の配当金をもらえるというわけです。
何もしなくても、106万円の配当金が貰えれば、そのまま定年退職するという選択肢も取れますし、リタイアするという選択肢もとれます。
つまり、その時のライフワークによって、選択肢を選ぶことができるというわけです。
人生をより華やかなものにするためには、お金が必要というのは、誰でも分かっていると思いますので、このメリットは大きいことが理解いただけるかと思います。
ちなみに、「配当貴族で、かつ高配当の銘柄なんて、そんなにたくさんないよ。」と思われるかもしれませんが、意外とゴロゴロしております。
例えば、米国株をやっている個人投資家にも人気のある「AT&T(配当利回り5.61%、増配年数34年)」、「アルトリアグループ(配当利回り4.49%、増配年数49年)」、「エクソン・モービル(配当利回り4.13%、増配年数35年)」、「コカ・コーラ(配当利回り3.59%、増配年数56年)」といったように、意外とたくさんあります。
この中から、自分だけのオリジナルポートフォリオを作ってもいいですし、バンガード社から提供している「バンガード米国増配株式 ETF(VIG)」に投資すれば、良いかと思います。
保有しているだけで、資産が増えていく連続増配銘柄への投資は、投資初心者でも分かりやすいので、個人的にはお勧めの投資手法です。
ただ、この「連続増配企業」への投資は、デメリットもあります。
一つは、「資産形成」に大きな時間がかかってしまうことです。
前述したとおり、配当金が増えていくのは間違いありませんが、20年や30年といった膨大な時間を費やしてしまいます。手っ取り早くお金持ちになりたい人には、我慢できないでしょうね。
そして、そんな膨大な時間がかかる中で、「減配」や「無配」のリスクが常に付きまとっています。
数年先の未来でしたら、キャッシュフローなどを見て、「無配」「減配」をする、しない、という予想をすることができますが、数十年先の未来を予想することは不可能です。
万一、「無配」などになってしまえば、「インカムゲインの取得」という視点では、投資するメリットが全くなくなってしまいますし、その時に「売却」を実行するのであれば、株価の値下がりの「損失」を被ってしまう可能性もあります。
このあたりが、「連続増配企業」への投資の最大のデメリットです。
「株式投資」には様々な投資法がありますが、どんな優れた投資法にもメリットとデメリットがあります。
それをしっかり考えて、自分に適したリスクをしっかり把握すれば、多くの人は、「株式投資」で利益を出すことができると思いますよ。
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