こんにちわ、リョウスケです。
今回は、世界最大手のICT企業「マイクロソフト(MSFT)」の2019年度第1・四半期決算を考察してみたいと思います。
結論から申し上げますと、今回の決算は良かったです。
売上高は、「29,084(290億8400万ドル)」となり、前年度と比較すると18.52%の増収となりました。また、アナリスト予想は、279億ドルだったので、予想を上回る結果となっております。
そして、純利益は、「8,824(88億2400万ドル)」となり、前年度と比較すると34.18%の増益となりました。また、特別項目を除く1株利益は、1.14ドルとなり、アナリスト予想の0.96ドルを上回る結果となりました。
このように、増収増益、かつアナリスト予想を上回る結果となりました。
続いて、マイクロソフトの決算を事業別に見てみたいと思います。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
◆マイクロソフトの事業別売上(2018年7月~9月期)
マイクロソフトは、大きく分けて、「Productivity and Business Processes」「Intelligent Cloud」「More Personal Computing」の3つの事業で構成されています。
「Productivity and Business Processes」は、「Office」製品や、「Dynamics CRM Online」の開発・販売を行っています。
こちらの部門は、「9,771(97億7100万ドル)」となっており、前年度比「+19%」の増収となっています。
今期は(も)、クラウド型業務ソフトの「ダイナミック365」の業績が好調で、その売上高は、前年度比+51%増加しました。
「Intelligent Cloud」は、「Windows Server」「SQL Server」「System Center」「Azure」「Enterprise Services」などのパブリック、プライベート、ハイブリッドのサーバ製品の開発・販売を行っています。
こちらの部門は、「8,567(85億6700万ドル)」となっており、前年度比「24%」の増収となっています。
ちなみに、この事業の売上に含まれるクラウドサービスの「Azure」は、なんと76%の増収となっています。
最近は、この「Azure」や、アマゾンの「Amazon・Web・Service(AWS)」といったクラウドサービスの需要が非常に高まっており、マイクロソフトは、順調にシェアを伸ばしております。
ただ、これまでの成長が90%前後だったことを考えると、若干鈍化しています。
クラウドサービスの世界的なシェアは、アマゾンの「AWS」に次いで、2位となっており、一部のアナリストはいずれアマゾンを追い抜いてシェアナンバーワンになるとも言っておりますので、真偽はともかく今後も大きく期待出来る商品であることは間違いないと思います。
今のマイクロソフトの勢いは、このAzureが支えていると言っても過言ではありません。
「More Personal Computing」は、「Windows」OSのライセンス収入、「Surface」や携帯端末などのデバイス類、「Xbox」などのゲーミング製品、開発を行っています。
こちらの部門は、「10,2746(102億7460万ドル)」となっており、前年度比「+15%」の増収となっています。
このように3つの事業全てで、増収を実現しています。
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上記のとおり、マイクロソフトの今回の決算は、増収増益を実現し、予想も上回る良いものとなりました。
同じハイテク分野として数えられる「フェイスブック」や「アルファベット(Google)」、「アップル」といったハイテク企業は、収入源が偏っている傾向があります。
例えば、フェイスブックや、アルファベットは広告収入に偏っていますし、アップルは、「iPhone」の売上に偏っていますからね。
しかし、マイクロソフトは、3つの事業で、均等に売上をあげており、非常に多角的な経営をしております。
さらに、クラウド型業務ソフト「オフィス365」やクラウドサービス「Azure」、ビジネス向け交流サイト「LinkedIn」などのヒット商品(サービス)が生まれ、新しいビジネスも軌道に乗っています。
昔から存在する事業でもしっかりと収益を得ながら、クラウドサービスといった新しいソリューションでも収益を得ることのできているのは、マイクロソフトの強みですね。
昔は一部の事業に偏っていたイメージがありますが、今の経営陣に変わってから、世の中のニーズを、事業に取り込むのが非常に上手くなっているように思えます。
今後は、人工知能や量子コンピューターのニーズが高まっていくと思いますが、これらも上手く取り込めそうな予感がしますね。
私は、ICTのエンジニアとして、クラウドサービスの提案もしますが、この「Azure」を提案する機会が多くなっています。あくまで感覚的なものですが、「AWS」よりも「Azure」の方が勢いがあるように感じます。
さらに、私たちが「パソコン」を操作する際には、この「マイクロソフト」の製品やサービス無しで利用することは難しいです。
自宅でも職場でもパソコンを利用する際、マイクロソフトの提供しているOSを使っていますし、「Word」「Excel」「PowerPoint」といったソフトウェアを使って作業を行いますからね。
「パソコン」が、私たちの生活になくてはならないものである以上、「マイクロソフト」の製品やサービスもなくてはならないもの、と言えます。
言い換えると、私たちは、マイクロソフトのサービスをこれからも使い続けなくてならず、マイクロソフトは売上を獲得し続けることが出来るわけですね。
今後、「第四次産業革命」が勃興し、さらなる技術革新が起こり、世の中が変わっていくと思いますが、マイクロソフトに投資していれば、その革新と成長を「株主」に上手く還元してくれそうですね。
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