こんにちわ、リョウスケです。
現代は技術革新の時代と呼ばれ多くの新しい機器やサービスが登場していますが、その中でもスマートフォンの登場は私達の生活を大きく変えました。
スマートフォン一つで様々な情報を手に入れたり、SNSを介して情報の発信ができますし、買い物やナビゲーションまでしてくれますからね。
現代人にとってスマートフォンは既になくてはならない物と言えます。そんなスマートフォンの中で大きなシェアを持っているのがiPhoneです。
今回はそんなiPhoneの開発、販売を行っている「アップル(AAPL)」の2019年第2・四半期(1月~3月期) の決算を考察してみたいと思います。
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まず、結論から申し上げますと今回の決算は良かったです。
アップルの2019年2Qの「売上」を見てみると、前年度比-5.1%減の580億1500万ドルとなり、アナリスト予想の573億7000万ドルを上回りました。
そして、「純利益」は前年度比-16.35%の115億6100万ドルとなりました。
また、EPSは「2.46ドル」となり、アナリスト予想の「2.36ドル」を上回っております。
このように、アップルの2019年2Q決算は減収減益の結果となりましたが、売上、利益ともにアナリスト予想を上回るもになりました。
また、この日同じく発表された第3・四半期の売上高見通しレンジは525億から545億ドルとし、アナリスト予想平均の519億3000万ドルを上回りました。
さらに取締役会が追加の自社株買い(750億ドル規模)を承認したことと、5%の増配実施も明らかにしました。
続いてそれぞれの製品群の売上の内訳を見てみたいと思います。
「iPhone」の売上は前年度比-17.32%減の310億5100万ドルとなりアナリスト予想の311億ドルを下回りました。
iPhoneは中国経済の減速と米中貿易戦争の影響をモロに受けて、売上が大きく下がりましたが、ティム・クックCEOは「値引きを背景に中国でiPhoneの売り上げが安定し始めた。」という見方を示しています。アナリストの予想も上回っておりますし、底堅さを見せ始めていますね。
続いて「Mac」の売上は前年度比-4.5%減の55億1300万ドルとなりました。
そして、「iPad」の売上は+21.55%増の48億7200万ドルとなりました。
そして、「Wearables, Home and Accessories」の売上を見てみます。この中には腕時計型端末アップルウォッチなどの売上が入っています。
今期の売上は前年度比+30.04%増の51億2900万ドルとなり、アナリスト予想の47億9000万ドルを上回りました。
最後に「Service」を見てみます。
この事業はアップルミュージックなどのサービス事業の売り上げとなっています。
今期の売上は前年度比+16.24%増の114億5000万ドルとなり、アナリスト予想の113億2000万ドルを上回りました。
この結果を見ると、iPhoneの売り上げはある意味予想どおりですが、アップルウォッチやサービス事業の高成長が続いており、iPhoneの収益減を保管するような形になっています。
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今回の決算は減収減益という結果になりましたが、それでもアナリスト予想を上回る結果となり、引け後時間外取引で5%以上株価が上昇しました。
iPhoneの販売が伸び悩む中、アップルのサービス事業に成長エンジンとしての役割が期待されており、動画ストリーミングサービスへの参入やクレジットカード、オンラインゲームサービス、ニュースサービスなどを発表し、エンタテインメントおよび金融サービス企業としての再出発を打ち出しています。
この状況から読み解くと、アップルはiPhoneやiPad、Macなどのハードウェア屋さんから、サービスやコンテンツを提供する企業を目指そうとしていますね。
今期の決算ではアナリスト予想を上回り、米中の関係性も改善されていく中、アップルに期待している人も多いと思いますが、個人的にはアップルに投資することは絶対にありません。
サービス事業が成長しているといっても、やっぱりiPhoneを主軸としたビジネスには違いがありませんし、そもそもサービス事業は競争が激しいので、今後も大きな成長が続くことが想像できないんですよね。
投資家たちはアップルが様々なビジネスを展開していることを知っていると思いますが、普通の消費者にとっての「アップル」はiPhone屋さんという認知でしかないような気がします。
例えば決済サービスにしても、iPhoneユーザーなら進んでアップルペイを使うかもしれませんが、iPhoneを使ってない人がアップル北を使うのかな?って思うんですよね。
そういう意味では、やはりアップルはiPhoneを軸としたサービスを抜け出せないように思えます。
ちなみに、現在のアップルの製品・サービスの売り上げを円グラフにしてみると、以下のようになります。
◆アップルの製品毎の売上比率
上記のとおり、サービス事業やウェアラブル事業が成長しているとは言え、全体の54%をiPhoneの売上が占めています。
いくらiPhoneのリピート率が高いとはいえ、消費者向けサービスはブームが起こると一気にシェアを奪われてしまう可能性だってありますからね。
投資の神様ウォーレン・バフェットも保有しているので安心だと考えている人も多いと思いますが、投資判断をカリスマ投資家が保有しているから、という安易な考えではいつか大損を被ることになります。
自分のお金ですからね。自分で責任を持ちましょう。
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