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ジョンソン・エンド・ジョンソンは株価が下がれば仕込み時?2019年3Q決算を考察!

 

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 こんにちわ、リョウスケです。

 

株式投資には景気に左右されにくい業種があり、これを「ディフェンシブ銘柄」と言います。

 

ディフェンシブ銘柄は「生活必需品」や「ヘルスケア」セクターに含まれる企業がこれに当てはまると言われていますが、中でも「ヘルスケア」関連銘柄は過去のパフォーマンスが市場平均(S&P500指数)を上回るものとして投資家には人気があります。

 

今回はそんなヘルスケア企業の中でも世界最大手の「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」が2019年度第3・四半期(7月~9月)の決算を発表しましたので、考察してみたいと思います。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンの2019年度3Q決算を考察

 

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今期のジョンソン・エンド・ジョンソンの決算は良かったです。

 

まず売上高は207億2900万ドルとなり、昨年度と比較すると+1.9%の増収となりました。また、アナリスト予想の205億6000万ドルを上回っております。

 

続いて、純利益は56億7200万ドルとなり、昨年度と比較すると+1.5%増益となりました。また、特別項目を除く1株利益は2.12ドルとなり、アナリスト予想が2.00ドルを上回りました。

 

そして、同じ日に発表された通期の売上高を862億~867億ドルに上方修正しました。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンの今期の決算は増収増益を実現し、アナリストの予想も上回るものとなりましたので、好決算と言えるものだと思います。

 

続いて、ジョンソン・エンド・ジョンソンの売上を事業別に見てみたいと思います。

 

以下は、今回発表された事業毎の売上データです。

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 ジョンソン・エンド・ジョンソンは、大きく分けると、「一般消費者向け製品(Consumer)」「医療品(Pharmaceutical)」「医療機器(Medical Devices)」といった3つの事業に分かれております。

 

まず、「一般消費者向け製品(Consumer)」を見ますと、今期売り上げは34億6900万ドルとなり、前年度と比較すると+1.6%の増収となりました。

 

続いて、「医療品(Pharmaceutical)」を見ますと、108億7700万ドルとなり、前年度と比較すると+5.1%の増収となりました。アナリスト予想の102億7000万ドルを上回っております。

 

最後に、「医療機器(Medical Devices)」の売上高は63億8300万ドルとなり、前年度と比較すると-3.1%の減収となりました。

 

ちなみに、全体の売り上げのうち、米国国内比率は52.05%、海外比率は47.95%と売上の半分近くを米国以外の国で占めており、まさにグローバル企業の代表格と言えますね。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンは下がれば仕込みどき

 

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今回の2019年度第3・四半期決算は、増収増益を実現しアナリスト予想を上回る決算となりました。これにより決算発表直後の株価は+1.62%上昇しています。

 

ただ、ジョンソン・エンド・ジョンソンには10万件以上の訴訟を抱えており、莫大な支払いが発生するリスクを抱えています。そして、今年だけでも既に8億3200万ドルもの訴訟費用が発生していますからね。

 

8月には、米国オクラホマ州地裁が不適切な手法で麻薬入り鎮痛剤「オピオイド」を販売し、オピオイド中毒を蔓延させた責任があるとし、5億7210万ドルの制裁金支払いを命じています(ただし、これは制裁金が予想を下回ったことから株価は上昇しています。)

 

この他にもベビーパウダーにアスベストが混入していたことを長年隠蔽し続けたことも大きなリスク要因としてあげられており、こういった訴訟リスクと直面しているためか、ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は低迷しています。

  

◆JNJとS&P500指数のチャート(2019年1月~現在)

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上記グラフは2019年1月から現在(2019年10月)までのジョンソン・エンド・ジョンソンを市場平均(S&P500指数)を比較したチャートです。

 

市場平均が+19.3%上昇しているのに対して、ジョンソン・エンド・ジョンソンは4%程度歯科上昇しておらず大きくアンダーパフォームしています。

 

ヘルスケアセクターに属する企業は長年成長を続けてきており、ここ数十年を見ても市場平均を大きく上回るパフォーマンスを残していますが、こういった訴訟リスクを常に抱えている点や他にも特許切れやジェネリック薬品の台頭により売上がでなくなってしまう点は、この業界への投資を検討する際のの大きなリスクとして考慮に入れておくべきです。

 

とはいえ、この業界はこういったリスクを常に抱えながらも成長を続けてきた点も認識しておくべきです。リーマンショック以降のセクター別の成長力は情報技術セクターに次ぐほど高いものですからね。

 

株式投資の基本は「安い時に買い、高くなれば売る」となるので、ジョンソン・エンド・ジョンソンのような優良銘柄は評価されていない時に購入するのは戦略として有効だと思います。

 

ただ、上記のとおり訴訟リスクが顕在化し始めた時は株価が大きく下落するので注意しなければいけません。実際、ジョンソン・エンド・ジョンソンのここ数期の決算は良いものだったにも関わらず、株価は上昇していませんからね。

 

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