こんにちは、リョウスケです。
最近は景気減速の懸念が強まっていますが、株価も高値圏を維持していますし、企業の業績も少し悪化していますが、それでもまだまだ「好景気」と言える局面となっています。
最新の労働力調査によると、「完全失業率」は2.4%となっており少しずつ高くなってきていますが、それでもまだ2%台を維持できるほど低い失業率を維持しています。また、有効求人倍率も「1.57倍」となっています。
ちなみに景気が悪かったリーマンショック時の有効求人倍率は0.4倍、就職氷河期時代(1990年後半~2000年前半)」の有効求人倍率は0.3倍、景気が良く超売り手市場だったバブル期の有効求人倍率は1.46倍だったことを考えると、現在は非常に求人が多いことがお分かりいただけるかと思います。
もちろん、現在は「非正規社員」の求人も多いので、単純に過去のデータと比較することはできませんが、それでも現在は非常に景気が良く、人手が足りないということを意味しています。
そして、この「人手不足」は非常に深刻化しており、中には倒産する企業も増えてきています。これは社員の離職や採用難によって人手が足りなくなり、業務に支障をきたしたことから収益が悪化し倒産に追い込まれてしまうからです。
大企業でそれなりの給与を提示できれば、現在のような人手不足の状況でも問題がないかもしれませんが、中小企業や零細企業は求人を出してもなかなか応募がなくて、人手が集まらない現状があります。
<sponsored link>
私の所属しているグループは現在は採用活動をしておらず、仕事のボリュームによって協力会社にお願いしているので、採用難の苦労は経験していませんが、協力会社や私の会社の中でも他のグループは求人を募集しても中々人が応募してこない、なんて話をよく耳にします。
応募数が少ないということは、それだけ優秀な人間は給料が高い会社や規模の大きい会社に取られてしまうので、中々会社側が求めているような方に巡り会えないんですよね。
そういう意味では、景気が悪かろうが、良かろうが何かしらの苦労があるのが中小企業なんですよ。
ところで、私の働いている会社の中でも非常に忙しい部門があるのですが、少し前に一人社員として雇ったらしいのですが、ちょっと社内でも大きな問題になっているようです。
その新入社員の方は既婚者の女性なんですけど、子供がまだ小さくて頻繁に病気にかかってしまいそうで、その度に会社を休むんだそうです。
小さいお子さんがいる家庭ではよくあることなんでしょうね。
ただ、このように仕事を簡単に休んでしまうことから、この職場では大きな問題になっており、同僚のグループマネージャーが頭を抱えています。
<sponsored link>
というのも、会社を休んでいるこの新入社員は「子供が病気なんだから休むのは仕方がない。」と言っているようで、一方他の従業員は「あいつ休んでばっかり!役に立たないからクビにしろ」と言っているんだそうです。
どちらの意見も正論なので、この同僚のグループマネージャーの心労はよく分かります。心情的には子供が病気なので休ませてあげたいですが、結局休んだ人のフォローをするのはその周りにいる人達で、自分の仕事だけでも大変なのに頻繁に会社を休まれると迷惑に感じてしまうのも理解できます。
しかも、自分で「子供が病気だから休むのは仕方ない。」だなんて言ってしまったら、フォローしている人もやってられないでしょう。
ちなみに、このグループマネージャーの同僚から「小さな子供がいる新人を採用する」という話を聞いた際に私は反対したんですよ。
絶対に頻繁に休むことは目に見えていましたし、仕事が忙しいから人を採用するのにもかかわらずそのフォローするのに人の手が掛かっていたら、余計に効率が落ちて生産性が悪くなるのは予想が付いていましたからね。
ただ、やはり私達のような中小企業は応募数が少なくて、こちらの求める人材と完全に一致する人なんておらず、少ない母数から色々妥協して選ばざるを得なかったんでしょうね。
いずれにせよ、これは子育てに忙しい新人さんや、古参の社員達に問題があるのではなくて、受け入れ態勢ができていないのに雇ってしまった経営者やグループ長に問題があります。
私なら絶対に雇いません。
だって、受け入れ態勢ができてないから、大きなトラブルになるのが目に見えているから。
そして、こういった受け入れ態勢を整えることができない会社は多いと思いますし、この少子高齢化の時代にもっとも子育てをしやすい環境を整えていなかければいけないのにも関わらず、それができない社会というのは致命的だと思いますね。
そう考えると、日本に投資しても、効率よく資産を増やしていくのは難しいと言わざるを得ません。
▼大変申し訳ございませんが「ポチッ」と応援していただけると嬉しいです。
<sponsored link>