こんにちわ、リョウスケです。
今回は検索エンジンや地図情報アプリなど様々なICTサービスを提供している「グーグル」や、動画配信サービス「Youtube」を傘下に持っている「アルファベット」の2019年第4・四半期(2019年10月から12月)の決算を考察したいと思います。
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今回のアルファベットの決算内容は悪かったです。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
今期のアルファベットの売上高は460億7500万ドル(前年度比+17.31%)の増収となりましたが、アナリスト予想の469億4000万ドルを下回ってしまいました。
そして、純利益は106億7100万ドル(前年度比+19.25%)の増益となりました。
調整後の 1株利益は15.35ドルで、予想の12.53ドルを上回りました。
経費は18.5%増の368億900万ドルとなりましたが、これは営業部門での大幅採用やデータセンター開設などで経費は、ここ数年で急速に増加しています。これは競争の激しいICT企業の宿命とも言えますね。
このように今回は増収増益を実現し跨、売上がアナリスト予想を下回りましたので、悪決算と言えるでしょうね。
続いて、「アルファベット」の事業別に決算を見ていきたいと思います。
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以下は、今回の決算の事業別売上のデータを抜粋したものです。
「Google Search & other」が、Googleが検索エンジン等で稼いだ「広告費」になり、今期の売上は271億8500万ドル(前年度比+16.57%)の増収となりました。
また、今回から初めて記載されるようになりましたが、「Youtube ads」が、Youtubeに表示される「広告費」の収益で、今期の売上は47億1700万ドル(前年度比+30.84%)の増収となりました。
「Google Cloud」が、グーグルが提供しているクラウドサービスの収益で、こちらも初めて記載されています。今季のクラウドの収益は26億1400万ドル(前年度比+52.95%)の増収となりました。
また、「Google Other」がその他の収益となり、52億6400万ドル(前年度比+10.33%)の増収となりました。
こうして見ると、グーグルはやはり検索エンジンの広告費が主要な収入の柱となっており、Youtubeやクラウドの収益は比率的には低くなっていることが分かりますね。
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今期のアルファベットの決算は増収増益を達成しましたが、売上がアナリスト予想を下回る決算となり、決算発表後の時間外取引では株価が-5.7%下落しています。
最近は主要な国々が「GAFA」をはじめとした、超巨大ICT企業の規制を強化しようとしていることも無視できませんし、過去にアルファベットは欧州に莫大な制裁金を支払っているので、今後はさらに厳しい状況になるかもしれません。
また、コストが決算の度に上昇していることも気になります。これは競争の激しいICT業界では仕方がないことかもしれませんが、結果として利益を縮小してしまうことになりますからね。
これらのことはリスクとして考慮しなければいけない時期に来ているように感じます。
これから本格的に人工知能やIotが本格的に稼働して第四次産業革命が勃興するといわれていますが、「将来が期待できる=株価が上昇する」というわけではないということを認識しておきましょう。
ただ、個人的な意見ですが、グーグルは巨大ICT企業の中でも比較的割安に放置されている企業ですし、グーグルのサービスがすぐに陳腐化するかというとそういうわけでもありませんし、人工知能などの分野でも先進性が非常に高いので、保有しておいても損はないと思っています。
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