こんにちわ、リョウスケです。
株式投資で利益を出す方法として配当金を得る「インカムゲイン」と値上がり益を得る「キャピタルゲイン」の二つがあります。
投資家によってどちらを重視するか分かれるところですが、私は個人的にはインカムゲインを得ながらゆっくり資産形成する方が性にあっています。
まあ、これは人の好みなのでどちらが正しいというわけではありませんけどね。
ただ、もしも「インカムゲイン」を重視するのであれば、減配や無配のリスクのある個別銘柄よりも、様々な銘柄で構成されたETFに投資することをおすすめします。
その中でも「バンガード・米国高配当ETF(VYM)」はその名のとおり米国の優良株の中でも高配当銘柄で構成されており、非常にお勧めです。
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ただ、このVYMは「キャピタルゲイン」の視点で見ると、市場平均を下回る結果となることが多いです。以下は2020年のに入ってからのパフォーマンスです。
◆VYMと市場平均の騰落率(2020年1月~現在)
年初来の市場平均(S&P500)が-1.58%下落しているのに対して、VYMは-15.76%下落しており、今回のコロナショックで下がった株価は市場平均がほぼ戻っているにもかかわらず、高配当銘柄はまだ下がったままということになります。
チャートを見ていただけるとわかるのですが、市場平均(S&P500)とほぼ同じような値動きしているのですが、株価上昇時の力強さが欠けるんですね。
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「高配当銘柄」は下落の局面でも「配当利回り」がクッションとなり、下値を支えると一般的に言われており、事実その傾向が出ている銘柄も多いですが、全ての銘柄がこれに当てはまるというわけではありません。
以下は、リーマンショック前後の2008年から2009年のS&P500指数とVYMの株価の騰落率を表したグラフです。
◆リーマンショック時のS&P500とVYMの騰落率
リーマンショックが起きた際、ほとんど全ての銘柄が例外なく暴落し、VYMも大きく下落しましたが、市場平均(S&P500)よりも下落しています。
2009年の底値の時点で、S&P500指数が-53.78%下落したのに対して、VYMは-55.17%も下がっており、市場平均をアンダーパフォームしています。
つまり、リーマンショックの際には配当利回りがクッションの役割を果たしていなかった、ということになります。
ちなみに、リーマンショック前の2008年から現在までの騰落率を見てみますと。
リーマンショックの下落の影響を受けておりますが、S&P500指数が+116.55%、VYMが+54.48%となり、VYMは市場平均のパフォーマンスを大幅に下回っています。
また、配当再投資した際のトータルリターンを算出できるサイトの結果によると、市場平均(VOO)が「+240.2%」、VYMが「+161.5%」となっており、トータルリターンでも市場平均を下回っています。
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このように「VYM」は市場平均に比べるとパフォーマンスが悪いです。
ですので、VYMに投資するよりも、S&P500指数に投資した方がメリットは大きいかな、と考えています。
では「VYMなんて投資する必要がないのか?」というと、別にそういうわけでもありません。
S&P500指数と連動したETFである「VOO」の配当利回りは、1%台後半で、VYMの配当利回りは3%台を維持しており、この配当利回りは非常に魅力的です。
貰った配当金は、再投資することで株数を増やしさらにインカムゲインを増やすことができますし、「アーリーリタイア」を目指しているのであれば、不労所得として活用するだけでなく、配当がどれくらいもらえるのか予想しやすいことから将来の計画を立案しやすいです。
投資家によっては、「配当金」というものが、税金などの様々な視点で、メリットが少ないという意見がありますが、個人的には、将来的にどうなるか分からない相場の中で、利益を先駆けてもらえるというのは、色んな「選択肢」を持つことが出来ると思うので、そのメリットは大きいと思っています。
VYMは、市場平均には劣るものの、そこそこのキャピタルゲインも貰えますし、安定的で確実性が高く、たくさんの配当をもらえますので、個人的には気に入っているETFです。
ただ、注意しなければいけないのは、高配当銘柄で構成されているVYMも、暴落局面では「減配」する可能性が高くなるということです。
リーマンショックが発生した2008年の翌年の2009年は、40%以上の企業が減配をしていますからね。このことは、しっかりと「リスク」として認識した上で投資したほうが良いでしょう。
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