こんにちわ、リョウスケです。
インターネットを見ていると資産形成するために株式投資を推奨している記事が多く散見されます。
私自身もこのブログで「株式投資」で資産を増やすべきだ、としょっちゅう書いてますが、これは正しくもあり、間違ってもいます。
なぜなら「株式」というのはリスク資産ですので、「必ず儲けることができる!」というものではありませんからね。
実際、調査会社が2000人に「株式投資で儲かっているか」というアンケートを取ったところ、25%が「儲けている」と答え、48%が「損をしている。」と答えたそうです。
まあ、これはアンケートを取った時期などによっても左右するので一概には言えませんが、「株式投資」で儲けている人は少ないのは事実で、実際ご自身の周りに株式投資長者なんていないことからもお分かりだと思います。
では「株式投資なんてするべきはないのか?」「株式投資なんてやっても儲けることはできないのか?」と問われると答えは「ノー」です。上手くやれば株式投資でも儲けることは十分に可能ですよ。
少なくとも将来が懸念されている日本企業に投資するのは難易度が高くなってしまうことは覚悟しておいた方が良いですが、米国のように今後も成長が期待できる国に投資することで損失のリスクを最小限に抑えることはできます。
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例えば、アメリカのメジャーな指数である「S&P500指数」と連動するETFや投資信託に投資することもその一つです。以下はS&P500指数のチャートです。
◆S&P500指数チャート(1951年~現在)
上記グラフは、1970年から現在までのS&P500指数と日経平均株価のチャートですが、水色で表しているのがS&P500指数で紫色のチャートが日経平均株価です。
50年近くの間、S&P500指数は力強く成長し続けていることがわかりますよね。一方、日経平均株価は1980年代をピークに上がったり下がったりを繰り返しています。
このチャートを見ても、米国株の優位性はお分かりだと思いますが、ちなみにS&P500指数は1970年から現在までで30倍以上株価が上昇しています。
日本は高度成長期を経てアメリカと肩を並べるほどの経済大国に成長しましたが、残念ながらバブル崩壊後長い低迷期を経験しました。その間にアメリカとは差がついてしまったわけですね。
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このように「S&P500指数」のような優良な銘柄に投資すれば資産を増やすことができるわけですが、上記のS&P500指数のように長期で見ると右肩上がりになっていても、よくよく見てみると何度も暴落している期間があります。
最も大きく目立っているのは、2000年から2003年までの下落と、2008年から2009年までの下落です。
2000年から2003年まで大きく下げたのは、ITバブルの崩壊と同時多発テロがあったためです。ITバブルの崩壊から立ち治りつつあった時期に同時多発テロが起こり、世界中がテロとの戦争起こり経済的にも大きな悲観論に満ち溢れていた時期でした。4年近くもの間、下落相場が続き直近のピーク時と比べると-40%以上下落しています。
そして、2008年から2009年まで大きく下げたのは、大手金融機関であるリーマンブラザーズ破綻を発端とする金融危機があったからです。この時、最高値と比較すると、1年の月日をかけて50%以上下落しています。
この二つは-50%前後下落した有名な暴落局面ですが、この他にも何度も下落局面は訪れています。以下は、1965年から1983年までのチャートです。
◆S&P500指数チャート(1965年~1983年)
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1983年に株価が大きく上昇しているので、右肩上がりのチャートに見えますが、1960年から1980年までは上がったり下がったりを繰り返し、ほとんど株価が上昇していなかった暗黒の時代でした。
よく下落相場が起きた際に「○%下落した」と下落幅を表しますが、「○年間掛けて下落した」とか「○年間株価が上がらなかった(経済が停滞した)」ということもすごく大事なことです。
何年もの間、資産が増えるどころか減り続け、しかもメディアを通じて悲観論が山盛り出てくる中、株式投資を続けていくのは非常に難しく、含み損に耐え兼ねて安値で売却する・・・これは普通の投資行動であり、そして株式投資で利益を得ている人が少ない所以です。
投資家の中には「一括投資をして株数を増やした方がトータルのリターンが高い」だとか言って、「積立投資」や「時間分散」を重要視していない人もいますが一括投資したタイミングが悪く高値で掴み、数年間下落し続ける状況で精神的に耐えることは難しいです。
もし「いやいや、俺(わたし)は耐えることが出来る!」というのであれば、精神的負荷をものともしないタフな精神力の持ち主なので問題ないと思います。
ただ現実は多くの個人投資家がこれまで高値で掴んで、長く続く下落相場に耐えかねて、安値で売却してしまい、大きな損失を出し二度と株式相場に戻ってきませんでした。
こういったリスクを下げるための積立投資であり時間分散であることを理解しておくべきですね。キャッシュを増やすことは機会損失を増やすことに繋がることになりますが、一方で将来的な選択肢を増やす効果があり、メリットとデメリットは表裏一体なわけです。
上昇相場だけしか経験しておらず「株価は上がり続けるもの。」と盲信している投資家ほど、リスクを甘く考えてしまうことを忘れないでください。トータルリターンよりも大事な事ってありますよ。
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