こんにちわ、リョウスケです。
日本国内でも格差は広がっていますが、ユニセフの発表によると日本の貧困率は先進国の中で下から8番目となっています。
日本では食うものにも困るというほど貧しい人やホームレスは他国に比べて少ないものの、年収が120万円以下で働いている人が全体の15.6%もいます。
つまり日本人の6.4人に1人は年収120万円に満たないというわけです。
また、正規社員と非正規社員の給与格差も大きく、日本はどんどん貧困率が高くなっているのも大きな問題です。
一方で、年収1000万円を超える高所得者の割合も増えており、貧困層と富裕層が増える二極化が進んでいる現状があります。
かつて日本が高度成長期の頃は「日本国民総中流」と言われるほど、格差が少なく日本人全体が裕福で、世界の人々も「日本人はお金を持っている。」と思われていましたが、時代が進み日本も衰退の危機に直面しています。
そんな中、日本でも著名な「物言う投資家」村上世彰氏が「格差社会」を打開するためにはどうすれば良いのか、という記事がありましたので、紹介したいと思います。
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今、一番気になっていることを言ってもいいですか。
日本の貧富の差の拡大です。このままだと日本で暴動が起きますよ。リーマン・ショックの後に米ウォール街で暴動が起きたのと同じことが日本でも起きます。
だから貧富の格差を解消しなければいけない。格差は本当に怖い。ない方が絶対いいに決まっている。格差がなく、みんなが割と穏やかに幸せに暮らせる国にすることが、行政にとっても政治にとっても一番求められることなのです。そうしないと国に安定感が出ません。
10月から消費税が10%になりましたが、こうした間接税は低所得層を直撃しさらなる格差拡大が懸念されます。しかも消費税の限界はせいぜい20%台でしょう。となると税収はなかなか増やせません。持続的に日本が生き残っていくには消費税ではない財源がないといけません。ではどうすればいいのか。
私がここ1~2年、訴えているのが資産課税です。富裕層や企業の持つお金や株などの金融資産に課税するのです。つまりフローではなくストックに課税するということです。これは消費税より取りやすく、取ることに意味もあります。
お金の流れを止めているところにピンポイントで課税するので、ため込んでいても意味がないと家計や企業が資金を投資などに回すようになります。資産、つまり寝ているお金が動く=回ると経済は必ず良くなります。
村上さんのことを、株で一もうけした富裕層の象徴と見る人も世の中にはたくさんいるでしょう。そういう視点から見ると、村上さんの今の主張に違和感を持つ人がいるかもしれません。資産課税は村上さんからすると税負担が増すはず。自らの腹を痛める提言をなぜするのでしょう。
村上氏:1つは人間的な問題です。同じ人間として生まれてきたのにそんな差があっていいのか、とそりゃ思いますよ。それに貧富の差が広がれば、結果的に経済活動に支障が出ると僕は思いこんでいるのです。同じ考えを持つ方はアメリカのファンドにも多いのです。(米著名投資家の)ジョージ・ソロスも、ウォーレン・バフェットもそうです。
不遜な言い方になってしまいますが、私もこれだけお金持ちにさせてもらいましたが、自分の中で子供にお金を残したいという思いは全くない。
お金は使わなければ意味がないと思っているので、お金をぐるぐる回すことに生きがいを感じているのです。ですが貧富の格差があるとお金が回らなくなり、経済自体が悪くなります。そしていずれ暴動が起きるのです。
まさに今の日本がそうです。また投資という観点で見ても、長い目で見ればその方が社会全体が得をすると思っています。経済が活性化されて社会も安定するのですから。
(引用)https://business.nikkei.com/atcl/forum/19/00024/093000035/
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資産運用で財を成し富裕層の象徴とも言えるべき村上氏ですが、銀行預金や株などの金融資産に課税を課する「資産課税」について言及しています。
これまで「税」は収入に応じて課せられてきましたが、それだけではなくストックに課税するということですね。これであればこれまでに例を見ないような税収を得られるかもしれません。
ただ私は日本が資産課税を導入するようなことになれば、この国を脱出しますね。
そもそも私は「格差」をなくすことはできないと思っていますし、そもそも病気やケガが理由の貧困はともかく、なんの努力もせず貧困に陥っている人は「自己責任」だと思っています。
そんな格差を是正するために、自分が苦労して溜め込んだ金融資産を奪われるなんて我慢できませんからね。
ただ、「資産課税」については度々議論されていることなので、もしかすると遠い将来本当にあり得るかもしれませんね。その為には私も色々調べておく必要があると感じました。
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