こんにちわ、リョウスケです。
最近は日本でも「FIRE」という言葉が世間に浸透してきましたね。
とはいえ、まだ知らない人もいると思うので細くすると「Financial Independence and Retirement Early」という言葉の頭文字を取ったものです。
これを直訳すると「経済的に独立してアーリーリタイアを実現する(目指す)」という意味になります。
つまり「アーリーリタイア」と同じ意味です。
やはり最近はどこの国でも、仕事よりプライベートを重視することが主流なようです。
ただ、アーリーリタイアする、というのは言うほど簡単なものではありません。
生活するにはお金が必要で「仕事を辞める」ということは「収入源を無くす。」ということになりますので、仕事を辞めても生活できるだけの資産を用意する必要があります。
例えば、年間200万円出費する人が50歳でリタイアする場合、100歳まで生きると仮定するなら、単純計算するだけでも1億円という莫大な金額が必要となりますので、その難易度は簡単に理解できるかと思います。
現行65才で年金が貰えますので、ある程度補なえますが、早くにリタイアすればそれだけ年金受給額も下がるでしょうし、そもそも将来年金が今の水準で貰えるかは未知数ですので、年金に大きな期待をするのはやめておいた方が良いでしょう。
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このように「リタイア」というものの難易度は高いわけですが、少しだけその難易度を下げる方法があります。それが資産運用をしながら「4%ルール」を適用して生活する方法です。
これは米国株式などの優良銘柄に投資した場合、年間の平均パフォーマンスは「4%」と言われていますので、「運用資金の4%」が「年間出費額」を上回ればリタイア生活を行うことができるということになります。
これをもう少し分かりやすく言い換えると、「年間出費額」の25倍の運用資金を用意すればアーリーリタイアすることができます。
例えば、前述の例のように年間出費額が200万円の場合、5000万円の運用資金を用意すれば、毎年200万円の運用益が発生するので、生活することができるというわけです。
これはあくまで「アーリーリタイア」の例ですが、不労所得などの収入源があったり、フルタイムで働くのではなくアルバイトやパートなどで一定の所得があったり、年間出費額を抑えればさらに運用資金を下げて生活することができます。
現在のように手軽に資産運用ができる時代では、「アーリーリタイア」や「セミリタイア」の難易度も随分と下がるというわけですね。
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このように「リタイア」もやりようによっては意外と簡単(?)にできるわけですが、リタイア後のことをしっかり考えずに「退職」するというのはおススメできません。
これは「リタイア」することで収入がなくなり、資産を食い潰しテイク事のリスクの高さも無視できませんし、仕事をしている時は「仕事」と「休暇」という「試練」と「楽」のバランスがあったからこそ、充実した生活ができていたわけですが、リタイアすると「楽」しかありませんからね。
ストレスフリーと言えば聞こえは良いですが、メリハリの効いた生活ができず、人生そのものが壮大な暇潰しになってしまう人も多いです。
実際の所、今の定年退職世代を見ているとほとんどの人は、自宅でテレビ見るだけの
人生になりますからね。
仕事をしているときは、失敗したり、人に怒られたり、腹が立ったり、悲しかったり
色々あると思うので、「あ~~、仕事辞めてのんびりして~」って思うかもしれませんが、実際にリタイアを実現できるとかなり退屈だと思いますよ。
ちなみに、少し前に友人の一人がリタイアをしたんですよ。
彼の話を聞くと、最初の数か月はストレスフリーの生活を満喫していましたが、それもすぐに飽きて、誰とも出会わず退屈な毎日に辟易しているそうです。
そんな彼に聞いた毎日のスケジュールは、以下のようなものなります。
◆セミリタイア後の主な1日のスケジュール
09:00 起床
09:15 テレビやDVDを見ながら朝ごはん
10:00 インターネットを適当に見る
12:00 昼ご飯を作り始める
12:15 ヒルナンデス観ながら昼ご飯
13:00 ゲームをする
16:00 昼寝
18:00 晩ご飯の食材を買いに行く
19:00 晩ご飯作り
19:30 テレビ見ながら晩ご飯
22:00 072
23:00 風呂
24:00 就寝
だそうですよ。
こんな生活面白いと思います?
正直言って、私では耐えられないですね。
彼の生活を聞く限り、やっぱり人間の主軸となる生活は、「仕事」があって、その中に少しの休息がある方が、「休み」がより楽しくなりますし、人生が充実するんじゃないかと感じます。
「試練」と「楽」が適度にある人生の方が面白いように感じますね。
それに、これからの「日本」は衰退期に入る可能性もあり、私達の生活がどうなるか予測しにくい部分があります。その中で、安定的な収入を得る手段となる「就労」を放棄し、「リタイア」するというのは、リスクが高いように感じます。
「リタイア」してしまうと、大きな不労所得が無い限り、資産は減っていくか、横ばいのままですからね。
欧米でも日本でも「FIRE」という生き方が注目されていますが、よほどの資産があって仕事をしなくても充実感のある生活ができるのならともかく、資産を貯めて「いつでも辞めてやる!」という選択肢を持ちながら仕事を続ける方が良いように思えます。
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