こんにちわ、リョウスケです。
株式投資をやる上で、もっとも最適解と言われているのがアメリカの「S&P500」指数と連動するETFや投資信託に投資するというものです。
こういったインデックスと呼ばれる指数に数年レベルでパフォーマンスで上回るのはできなくもありませんが、長期の視点で見ると勝つのは非常に難しく、経済や金融の知識のあるファンドマネージャーですら、中々勝てませんからね。
インデックス投資は、オマハの賢人ウォーレン・バフェットも、妻に自身の死後、資産をS&P500指数に投資するよう指示したくらいです。
ちなみに、私は、かつては日本株を運用していましたが、S&P500指数のチャートを見て、あまりの美しい上がりっぷりに衝撃を受けた結果、日本株から撤退し、米国株に移行した経緯があります。
ちなみに私が衝撃を受けたS&P500指数のチャートは以下のものです。
◆S&P500指数チャート
1951年以降のS&P500指数のチャートですが、もの凄い右肩上がりで成長していますよね。これがアメリカ経済の強さと言えるでしょう。
ちなみに、1951年から計算すると130倍以上株価が上昇しています。
日本がバブル崩壊後、失われた30年と言われる長い低迷期を抜け出せないでいる間に、アメリカはこれだけ成長し続けたわけです。
日本とアメリカ、どちらに投資したほうが良いか明らかですよね。
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ところで、上記のS&P500指数のチャートを見て、気づいた方も多いかと思いますが、右肩上がりのチャートとは言え、時々、大きな下落も起きているんですよね。
最も大きく目立っているのは、2000年から2003年までの下落と、2008年から2009年までの下落です。
以下は、1994年から2012年までのチャートです。
◆S&P500指数チャート(1994年~2012年)
2000年から2003年まで大きく下げたのは、ITバブルの崩壊と、同時多発テロがあったためです。この時、最高値と比較すると、4年ほどの年月を掛けて45%株価が下落しています。
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そして、2008年から2009年まで大きく下げたのは、皆さんご存知のリーマンショックを発端とする金融危機があったからです。この時、最高値と比較すると、1年の月日をかけて50%以上下落しています。
この二つは、有名な暴落相場ですし、下落幅が規格外なため、ピックアップされやすいです。
しかし、いくらS&P500指数のような優れたパフォーマンスを出し続けたものとは言え、短期的に見ると、下落相場は何度も起きています。
以下は、1965年から1983年までのチャートです。
◆S&P500指数チャート(1965年~1983年)
一見、右肩上がりのチャートに見えますが、短期的な目線で見ると、何度も数年間続く下落相場が起きています。
よく下落相場が起きた際に、「○ドル下落した」とか「○%下落した」とか言われますよね。これって、凄く大事なことだとは思いますが、もう一つ大事なことがあります。
それは、「○年間掛けて下落した」・・・つまり、下落相場がどれくらい続いたのかも、大事です。
株式投資は、資産を増やすためにやるものです。そして、人はロボットではなく、恐怖などの感情があります。
一時的な下落でしたら、精神的な負荷は少ないでしょう。しかし、何年もの間、資産が増えるどころか減り続け、しかも、メディアを通じて悲観論が山盛り出てくるわけです。
個人投資家の中には、「一括投資をして株数を増やすことが大事」だとか、「積立投資なんて不要」だとか、「時間分散なんて無駄」だとか言っている人がいますが、一括投資したタイミングが悪く高値で掴んで、数年間下落しまくっている状況に耐えることができますか?狼狽売りをしませんか?
もし、「耐えることが出来る!」というのであれば、大丈夫です。
しかし、多くの個人投資家がこれまで高値で掴んで、長く続く下落相場に耐えかねて、安値で売却してしまい、大きな損失を出し、二度と株式相場に戻ってきませんでした。
そして、積立投資で時間分散をすれば、下落幅を抑えることができますし、キャッシュとして置いておく、といった細やかな戦術を行うことだってできます。
上昇相場だけしか経験しておらず「株価は上がり続けるもの。」と盲信している投資家ほど、リスクを甘く考えてしまうことを忘れないでください。
トータルリターンよりも大事な事ってありますよ。
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